2006年10月12日
「カクタス・ジャック」を観た。

しばらく前に観た「プラハ」はチェコで20人に一人が観た大ヒット映画だったのだけど、「カクタス・ジャック」はメキシコで5人に一人が観たという超大ヒット映画なのだ。
この前の三連休にみなみ会館で観てきました。
監督のアレファンドロ・ロサーノはメキシコでポスト・タランティーノとの呼ばれていると云えば、だいたいこの映画の感じは掴めると思います。誘拐にまつわる一夜のドタバタが、アクションと笑いをいい塩梅にまじえながらテンポよく展開します。二つの事件が巧妙かつ大胆に絡み合いながらクライマックスに向けて期待以上に盛り上がっていきます。
何人かの主要登場人物はわりとこういう映画にありがちなキャラなのですが、メキシコらしいスパイスをきかせているのが、かって人気ルチャドール(メキシコのプロレスラー)であり、伝説のマスクマンだった“ルベン”です。怪力でうでっぷしが強く、気のいい大男でときおりルチャっぽいフライングボディーアタックなどのプロレス技も交えながら暴走気味に加速する映画のギアチェンジを担っていました。
そして彼よりも強い小男の“人食いトニー”はおいしいところを独り占めしてます。
メキシコで大ヒットというのもぶんぶんとうなづける内容の映画でした。

みなみ会館での上映は10月14日まで。あとわずかです。
■カクタス・ジャック公式HP
■みなみ会館HP