2013年01月13日
2013年01月12日
チェリー・シングが2012年のベストアルバム

『CHERRY THING/NENEH CHERRY & THE THING』
去年買ったアルバムの中で、最も愛聴したのがこの『CHERRY THING』だ。
リップ・リグ&パニック時代からソロに至るまで、すばらしいアルバムを残してきたネナ・チェリーがマッツ・グスタフソン率いるザ・シングと組んだアルバムだ。基本的にカバーが主体なのだが、一曲目ネナの新曲「Cash Back」がとにかく恰好いい。ネナのボーカルにフリーキーなサックスが絡んでいく。ネナ・チェリーの声が好きなので、彼女の歌はどれも無条件に受け入れてしまうのだけれど、ジャズとロックとアバンギャルドがバランスよく配分されていて大人のロックに仕上がっているのだ。比較するものではないが、清志郎が梅津さんのバンドとコラボした『DANGER』を思い出した。
マッツ・グスタフソンはどっかで聞いたことのある名前だと思ったら、ジム・オルークやサーストン・ムーアらと共演しているひとで、僕の持っている彼らのアバンギャルドなアルバムにも名前がクレジットされていた。それはまったくフリーキーでノイジーなアルバムだったりするので、ホコリをかぶったまま行方知れずになっている。
ストゥージズやスーサイドなんかの曲をカバーしていて「Cash Back」以外はわりとジャズっぽいアレンジになっている。このアルバム、僕が手に入れる前に一緒に釣りにいくTさんが持っていて、釣場に向かう深夜の高速道路で聴いたのだがドライブにはまったく向いていません・・・。