2008年09月30日
ガケに古川日出男がやってきた!

27日の土曜日、ガケ書房に古川日出男がやってきた。新作「聖家族」の朗読+トーク+サイン会。万難を排して僕はガケにかけつけた。
「聖家族」の前に「LOVE」(未読)の続編で執筆中だという「MUSIC」の朗読からはじまった。ちょうど京都を巡るシーンで伏見稲荷から吉田神社、三十三間堂界隈の描写があって、ぐっと引き込まれる。言葉がすっと頭のなかにはいってきて、各地のイメージが鮮やかに浮かぶ。知っている土地だからな。それにしても、古川日出男の朗読は想像していたよりもずっと感情的で演劇的で音楽のようでもあって楽しかった。
センテンスの短い文章は、音とリズム感を意識して作られている。朗読のあとの質疑応答でもあったのだが、朗読をはじめたことによって、作家の文体が変わり、変わったことによって、さらに朗読がスリリングなものになっていく。循環していく作家の思考、物語、音が言葉のグルーヴが生み出す。そしてそのグルーヴをともなった文章こそが、古川日出男を際立たせている。
ガケに集まったのは大学生らしき恰好のひとがほとんどで、もしかすると、僕が最年長?でもミーハーなので、本も買って、サインもしてもらいました。「聖家族」は上下2段組で700ページ以上というボリュームがあって、読み出すのにちょっと勢いが必要です。
とりあえず、まだ未読だった「LOVE」から読むことにしよう。
■古川日出男HP
■ガケ書房HP
2008年09月25日
ガケに古川日出男がやってくる!

今週の土曜、ガケ書房に新作「聖家族」をひっさげて古川日出男がやってくる。朗読+トーク+サイン会という催しだ。なにしろ作家の朗読会なんて、これまで見たこともないので、いったいどういうものになるのか、楽しみでしようがない。
「13」の濃密な物語にうちのめされ、20世紀の歴史を犬の系譜で綴る「ベルカ、吠えないのか 」にぐいぐい引き込まれた。8月の終りにガケ書房でちらしを見つけてから楽しみにしていたのに、その日、実家から両親が京都に来ることになってしまったのだ。バッド・タイミング極まりない。
どうにかさわりだけでも見にいけないか、じたばたと画策してみます。
■古川日出男HP
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