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2007年12月30日

金刀比羅宮「書院の美」

明日から帰省します。
田舎へ帰ってもだらだら過ごすかうどんを食べるばかりなのですが、今年はこんぴらさんへ行こうと思ってます。

なぜなら、「金刀比羅宮 書院の美 ~ 応挙・若冲・岸岱から田窪まで」という展示会をやっているから。普段は非公開の奥書院にある伊藤若冲「花丸図」を見ることができるのです!



こんぴらさんといえば、実家の方ではと階段が有名です。奥社までだと1368段。小学生の頃(だったか?)に一番上まで登ったことがありますが、余裕綽綽だったのもはじめのうちだけ。小学生なのに息も絶え絶えになってしまいました。

こんぴらさんへ行くのは、おおよそ25年ぶりのことです。家族は階段を登ることに反対(面倒くさそうに)しています。初詣の混雑は避けたいので、明日、午前中には帰省して、こんぴらさんへ向うつもりです。

金刀比羅宮HP
金刀比羅宮 書院の美HP  


Posted by もり at 15:46Comments(0)アート

2007年01月21日

「秘密の知識」と「NAMI」

読売新聞の読書欄を見ていると、ときどきはっとするような本に出会うことがある。
先週日曜の新刊紹介で気になったのがこれ。


「秘密の知識 〜巨匠も用いた知られざる技術の解明〜/デイヴィッド ・ホックニー」
 ポップアートのホックニーについては名前くらいしか知らないのだけど、彼が2001年に発表した本の待望の訳書。15世紀以降、カラヴァッジョやレオナルド・ダ・ヴィンチら多くの画家が鏡やレンズなどの光学機器を利用して絵を描いていたのではないかというもの。ホックニーは彼らの絵画があまりに正確に描かれていることに疑問を持ち、画家の目を通してだけでなく、古文書をひもといたり、科学的な実証をおこなったりするなど、多岐にわたって検証している。

 京都の美術系出版社である青幻舍から出ているのだが、定価は10,500円(!)。図版類も充実してるとはいえ、躊躇する余裕すらありません。BOOK OFFで見つけたって5,000円もするのだもの。僕には図書館で借りるしかないようです。


同じようにかなり前に読売新聞で紹介されていた本でしばらく気になっていた写真集をこの前、MEDIA SHOPで見つけた。

梶井照陰写真集『NAMI』

 これは僧侶でもある梶井照陰が佐渡島の波を撮った作品。日本海の荒波といったレベルを遥かに超えた地球の躍動するエネルギーを、おそろしく研ぎすまされた執念のような感性で切り取った写真です。ただただ圧倒され、一枚いちまいの写真に見入ってしまいます。

 こっちは今日、串八に行かなければ、買えました。
 
梶井照陰HP

  

Posted by もり at 02:47Comments(0)アート

2006年10月11日

若冲と江戸絵画展 その2

 はじめて伊藤若冲の絵を生で観て強く感じたのは、「紫陽花双鶏図」の鶏のハックルでフライを巻きたいということだった。おそらくフライフィッシングをしているものなら誰もが思うことだ。



 首周りに伸びた艶があって、しなやかな芯をもったハックル(首周りの羽根)ならきっときれいなフライを巻けるに違いない。そしてなにより釣れそうだ。もちろんハックル部分以外にも全身の羽根がつかえそうだ。コンプリート(全身の羽根)で購入するとかなり値がはりそうだなぁ、なんてことを思う。フライをしないひとには、よくわからない話だろうが、そのことを再認識したのだからしようがない。
 若冲の羽根で巻いたフライで釣りにいくことを、しばし夢想してしまったのだ。


 今回の展示は「正統派絵画」」「京の画家」「エキセントリック」「江戸の画家」「江戸琳派」の五つのカテゴリーに分かれてれていた。伊藤若冲の絵は曾我蕭白らと共に「エキセントリック」のコーナーにまとめて展示されいた。若冲を観る前に 「京の画家」のコーナーで円山応挙と長沢芦雪を観て、ボクは既にプライスコレクションの凄みのようなオーラを感じていたのだけれども、やっぱり若冲はこの展示会の目玉であり、ボリュームもあって十分に堪能できました。

 プライス氏がスポーツカーの購入費をあてて、はじめて購入した「葡萄図」の凛とした佇まい。絡み合う鶴が不思議な表情を見せる「群鶴図」。大きな水色の目玉ところころと丸くて太い前足をもった愛嬌のある虎を描いた「猛虎図」。そしてエキセントリックの極地“枡目描”で描かれた「鳥獣花木図屏風」。流れるような自然な曲線が深い印象に残った「鶴図屏風」。いくつかの墨で描かれた絵は極彩色の作品以上にの色っぽい絵だった。

 上手に表現できないのがすごくもどかしいのだけれども、とにかくボクは楽しみにしていたこの展示会を期待以上の深い感慨をもって観ることができたのだ。

 若冲の作品が続いたあと、曾我蕭白はさらに度を越えたエキセントリックな絵でおもしろかったのだけど、それ以降、「江戸の画家」「江戸琳派」のコーナーは薄い印象しか残ってません。
※同じエキセントリックでも、伊藤若冲の絵はフライフィッシングに繋がり、曾我蕭白の絵を観るとなぜだか、『「エキセントリック少年ボウイ」のテーマ』を唐突に思い出し耳から離れなくて困ってます。face08


「寒山拾得図/曽我蕭白」

「若冲と江戸絵画」展HP
「若冲と江戸絵画」展 オフィシャルブログ  

Posted by もり at 02:37Comments(0)アート

2006年10月10日

若冲と江戸絵画展 その1



 岡崎の京都国立近代美術館で開催されている「プライスコレクション〜若冲と江戸絵画展」をやっと観ることができました。
 9時30分の会場にすこし遅れて美術館につくと既に30人余りの行列ができていたので焦りましたが、入場すると混雑はそれほどでもなくゆっくり観ることができました。
 「若冲と江戸絵画展」と謳われているので、若冲に注目は集まるのですが、若冲以外のコレクションも十分、目を見張るものでした。
 特に長沢芦雪の「白象黒牛図屏風」と円山応挙の「懸崖飛泉図屏風」はよかったです。



 「白象黒牛図屏風」は左右の屏風に対になるように白い象と黒い牛が屏風いっぱいに描かれています。象なんてあんまり大きいものだから下半身は屏風からすっかりはみ出しています。そしてそれぞれに白黒を目立たせるようにポイントで鴉と白い小犬がユーモラスな表情を見せています。特に小犬のイノセントな肢体には目を奪われました。あまりに無防備に巨大な黒牛に身を委ねている様がおそろしくもあります。




 そして円山応挙の「懸崖飛泉図屏風」は深山の風景がいくつかのポイントに別れて描かれています。すぐ手前に溪が流れています。動くものがあって、視線を動かすとそこには鹿が立って、こっちの方を伺っています。さらに奥には滝が落ちるのが見えます。大きな自然の全景に向かって、脳が認識する箇所だけを絶妙の間で捉えています。静寂という言葉の本来の意味がこの屏風から伝わってくるようです。音のない音が聞こえてくるようです。

 展示会のカタログも購入したのですが、この二つの絵に関しては実物の凄さが一分も伝わってこないのが残念です。大きさも全然違うので当たり前なのですが、がっかりしました(チャーミングな小犬の可愛さは十二分に窺えます)。画像を貼付けてみたものの、なんか小さくて虚しい気持ちになりました。実物を見ることをおすすめします。

 ところで、円山応挙と長沢芦雪は師弟関係にあって、ふたりの作品を集めた展示会が10月7日から奈良県立美術館で開催されていています。プライスさんが一番のお気に入りという無量寺の「虎図」も展示されています。無量寺は和歌山串本にあって、長沢芦雪が滞在し、多くのふすま絵などを残しているお寺なのだが、簡単にいけるところではないので、この「応挙と芦雪〜天才と奇才の師弟〜」展も今回のプライスコレクションに興味があるなら要チェックではないでしょうか。

奈良県立美術館HP

「若冲と江戸絵画」展HP
「若冲と江戸絵画」展 オフィシャルブログ
   

Posted by もり at 02:00Comments(0)アート

2006年09月23日

伊藤若冲がやってくる! その6

 ついに「プライスコレクション〜若冲と江戸絵画展〜」が始まります。京都国立近代美術館の開館は9時30分からです。今日は初日の上にジョー・プライスさんの講演会も企画されているのでひどく混雑するのではないでしょうか!

 前売り券を買ってきました。当日1300円のところが1100円になっています。半券を持っていると、2回目以降は団体料金(1000円)で鑑賞できると書いてます。
 大人は当日1300円ですが、大学生は900円、高校生は700円、そして中学生以下の入場は無料です!11月5日までの期間中、毎週月曜日は休館日(ただし、10月9日は開館 10月10日が休館)になっています。
 
 前売り券に使われているのは伊藤若冲の「旭日雄鶏図」です。
 この券では鶏の部分だけ使用されているのですが、全体図を見ると鶏の頭の上の方に赤く丸い太陽が描かれています。絵のタイトルにもあるように鶏が朝陽に向かっているような構図になっています。松の枝にすくっと立つ鶏が展示会が始まるファンファーレを鳴らしているようにも見えます。

 
伊藤若冲がやってくるその2その3その4その5

「若冲と江戸絵画」展HP
「若冲と江戸絵画」展 オフィシャルブログ  

Posted by もり at 00:40Comments(0)アート

2006年09月16日

伊藤若冲がやってくる! その5

     
    「紫陽花双鶏図/伊藤若冲」

 いよいよ「プライスコレクション〜若冲と江戸絵画展〜」の京都国立近代美術館での開催が1週間後にせまってきました。初日の9月23日にはこのコレクションの所有者であるジョー・プライスさんの講演会が企画されてます。

「なぜ、どのように江戸絵画に魅了されていったのか」
 9月23日午後1時30分〜午後3時

また10月14日には京都工業繊維大の並木誠士教授の講演もあり。
「プライスコレクションにおける京都の絵画」
 10月14日午後1時30分〜午後3時

 いづれも、定員100名/聴講無料/午後0時30分から会場受付で整理券を発行ということなのですが、プライスさんの講演は初日ということもあってかなりの聴講希望者が集まるのではないでしょうか?
 プライスさんのメッセージは「若冲と江戸絵画展」ブログにも掲載されているので、こちらも要チェックです。

 また、今回の展示会で注意しないといけないのが一部作品は展示替えがおこなわれるということです。以下、HPよりコピペです↓

◎前期展示作品(9/23〜10/15)
 老松小禽図屏風/伝狩野元信
 春日若宮御祭図屏風/狩野柳雪
 鯉魚図/渡辺始興
 簗図屏風/作者不詳
 唐美人図/岸駒
 麦稲図屏風/円山応震
 松に鷹図/伊藤若冲
 芭蕉雄鶏図/伊藤若冲

◎後期展示作品(10/17〜11/5)
 花鳥図屏風/作者不詳
 松鷹図屏風/曽我二直庵
 源氏物語図/作者不詳
 幽霊図/長沢芦雪
 美人に犬図/山口素絢
 夏冬白鷺図屏風/山口素絢
 竹梅双鶴図/伊藤若冲
 鯉魚図/伊藤若冲

 大規模な展示会はときおりこういう展示替えをするのだけど、どうにかならないものかなぁといつも思います。全部一度に展示するには会場の広さに制限があるのでできないのだろうし、かといって少しでも多くの作品を展示したいという主催者の意図もあるかもしれず、単に東京〜京都〜九州〜愛知と展示会が続く中でそれぞれの会場面積に違いがるというのが要因かもしれないし、誰かその辺りの事情に詳しいひとはいないかな・・・?

 ともあれ京都での開催は1週間後、9月23日のスタートです。

伊藤若冲がやってくるその2その3その4

「若冲と江戸絵画」展HP
「若冲と江戸絵画」展 オフィシャルブログ  

Posted by もり at 15:52Comments(0)アート