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2006年10月10日

若冲と江戸絵画展 その1

若冲と江戸絵画展 その1

 岡崎の京都国立近代美術館で開催されている「プライスコレクション〜若冲と江戸絵画展」をやっと観ることができました。
 9時30分の会場にすこし遅れて美術館につくと既に30人余りの行列ができていたので焦りましたが、入場すると混雑はそれほどでもなくゆっくり観ることができました。
 「若冲と江戸絵画展」と謳われているので、若冲に注目は集まるのですが、若冲以外のコレクションも十分、目を見張るものでした。
 特に長沢芦雪の「白象黒牛図屏風」と円山応挙の「懸崖飛泉図屏風」はよかったです。

若冲と江戸絵画展 その1

 「白象黒牛図屏風」は左右の屏風に対になるように白い象と黒い牛が屏風いっぱいに描かれています。象なんてあんまり大きいものだから下半身は屏風からすっかりはみ出しています。そしてそれぞれに白黒を目立たせるようにポイントで鴉と白い小犬がユーモラスな表情を見せています。特に小犬のイノセントな肢体には目を奪われました。あまりに無防備に巨大な黒牛に身を委ねている様がおそろしくもあります。


若冲と江戸絵画展 その1

 そして円山応挙の「懸崖飛泉図屏風」は深山の風景がいくつかのポイントに別れて描かれています。すぐ手前に溪が流れています。動くものがあって、視線を動かすとそこには鹿が立って、こっちの方を伺っています。さらに奥には滝が落ちるのが見えます。大きな自然の全景に向かって、脳が認識する箇所だけを絶妙の間で捉えています。静寂という言葉の本来の意味がこの屏風から伝わってくるようです。音のない音が聞こえてくるようです。

 展示会のカタログも購入したのですが、この二つの絵に関しては実物の凄さが一分も伝わってこないのが残念です。大きさも全然違うので当たり前なのですが、がっかりしました(チャーミングな小犬の可愛さは十二分に窺えます)。画像を貼付けてみたものの、なんか小さくて虚しい気持ちになりました。実物を見ることをおすすめします。

 ところで、円山応挙と長沢芦雪は師弟関係にあって、ふたりの作品を集めた展示会が10月7日から奈良県立美術館で開催されていています。プライスさんが一番のお気に入りという無量寺の「虎図」も展示されています。無量寺は和歌山串本にあって、長沢芦雪が滞在し、多くのふすま絵などを残しているお寺なのだが、簡単にいけるところではないので、この「応挙と芦雪〜天才と奇才の師弟〜」展も今回のプライスコレクションに興味があるなら要チェックではないでしょうか。

奈良県立美術館HP

「若冲と江戸絵画」展HP
「若冲と江戸絵画」展 オフィシャルブログ
 

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Posted by もり at 02:00│Comments(0)アート
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