2011年01月19日
TROUT HUNTER
レネ・ハロップというフライ・フィッシングのえらいひとの本を近所の古本屋で見つけました。定価4,725円という図鑑のような厚みのある本に破格の値段がついてました(財布と相談せずに買えました)。
古本屋でも図録とか、図鑑のあたりはあまり集中してみないのですが、背表紙の「TROUT」という文字が脳内に太字で伝わり、手にとった次第です(確か、輝いて見えたような気もします)。横文字が縦に並んでいても全然関係ありません。「鱒」とか「釣り」とか「渓流」とか、いくつかのキーワードに関して僕のサーチエンジンは敏感に反応するようにできています。
著者のレネ・ハロップについてもフライ・フィッシングの雑誌でみたことがある名前でした。調べてみるとノーハックルサイドワインダーという特徴のあるフライを考案した有名なフライタイヤー&フィッシャーです。春までにゆっくり読みたいと思います。
タグ :古本フライ・フィッシング
2011年01月18日
春遠からじ
昨日の朝も積雪がありました。今日もまだ日陰には雪が残っています。大晦日の大雪から今冬の積雪は京都市内でも4回目になります。
新聞のスキー情報をみても、どのスキー場も雪が多そうです。もう何年もスキーもスノーボードもしていないのですが、そろそろ春の釣りが気になりはじめる頃なので、山の積雪量は気になります。
よくいく川と隣接するスキー場の積雪を確認して、雪解けの川をイメージします。打波川はスキージャム勝山260センチ、庄川ははダイナランド200センチ、石徹白川はウィングヒルズ白鳥270センチ、日野川は大山国際スキー場260センチといったところです。どの川も雪が多すぎて雪代で大増水して、釣りにならなそうな川のイメージしか湧きません・・・。
10月に禁漁になって年明けまでの3ヶ月は、春までは長く、ひたすらおとなしく潜伏しているしかないのですが、1月中旬になると、春の解禁まではすぐそこです。なにしろ長良川や九頭竜川は2月1日に解禁です(寒中の釣りは苦手なので、3月末にならないと動き出さないのですが・・・)
そろそろ本屋には新しいシーズンの渓流釣りを特集したムック本も並ぶはずです。そうなるともう気持ちが落ち着かなくなってきます。気が早いのですが、GWのテント釣行の計画もはじめないといけません。
今年はどんな魚との出会いがあるのでしょう。
タグ :渓流釣り
2011年01月17日
クニマスを見た!
待ちきれなくて週末に京大博物館へ行き、クニマスを見てきました。
西湖で採取された現代のクニマスと、70年前田沢湖で採取され標本にされた70年前のクニマスが展示されていました。西湖のクニマスはクロマスをラベルがはってありますが、なんだかアジの南蛮漬けみたいな感じです。

アジみたいで貧相な魚体の西湖のクニマスに比べ、田沢湖のクニマスは尺を超え丸々と太った体型で、顎のあたりがマスらしくてほれぼれとしてしまいます。

田沢湖のクニマスには70年前のラベルがはってあります。京都大学で大切に保管されていたに違いありません。探せば、もっとおもしろいものがでてきそうです。なにしろ旧帝国大学として日本で二番目に設立された大学なのですから。その歴史も110年に及びます。

ホルマリンにつけられて色素が抜けているのが残念です。でもその色を知るために中坊徹次教授がさかなくんにイラストを発注したことが、今回の発見の端緒になったのです。
それにしても、色素の抜けない保存方法は、ないのでしょうか?一体くらい剥製で残っていてもいいような気がします(剥製も風化する問題があるのでしょうが・・・)。

今回の展示に続き2月にはあのはやぶさの帰還カプセルが京大博物館にやってきます!正直、クニマスの入りは寂しいものがありましたが、はやぶさはかなり集客力があるのではないでしょうか。
西湖で採取された現代のクニマスと、70年前田沢湖で採取され標本にされた70年前のクニマスが展示されていました。西湖のクニマスはクロマスをラベルがはってありますが、なんだかアジの南蛮漬けみたいな感じです。

アジみたいで貧相な魚体の西湖のクニマスに比べ、田沢湖のクニマスは尺を超え丸々と太った体型で、顎のあたりがマスらしくてほれぼれとしてしまいます。

田沢湖のクニマスには70年前のラベルがはってあります。京都大学で大切に保管されていたに違いありません。探せば、もっとおもしろいものがでてきそうです。なにしろ旧帝国大学として日本で二番目に設立された大学なのですから。その歴史も110年に及びます。

ホルマリンにつけられて色素が抜けているのが残念です。でもその色を知るために中坊徹次教授がさかなくんにイラストを発注したことが、今回の発見の端緒になったのです。
それにしても、色素の抜けない保存方法は、ないのでしょうか?一体くらい剥製で残っていてもいいような気がします(剥製も風化する問題があるのでしょうが・・・)。

今回の展示に続き2月にはあのはやぶさの帰還カプセルが京大博物館にやってきます!正直、クニマスの入りは寂しいものがありましたが、はやぶさはかなり集客力があるのではないでしょうか。
2011年01月16日
雪の朝

こんなに雪が多いのは何年ぶりでしょう。
冷え込みも厳しいのですが、近くの京都大学ではセンター試験が、そして都大路を駆け抜ける女子駅伝も開催されます。
さっき起きたばかりの僕はぼんやりと一日を過ごす予定です。
2011年01月15日
『君は永遠にそいつらより若い/津村 記久子』

舞台は京都だ。主人公のホリガイさんは作者が通っていた大谷大学らしき大学の4回生で、就職も決まりまもなく卒業を控えている。ソニックユースやハスカー・ドゥなんかのUSインディのバンド名や、京都の御幸町や新町など知っているの通り名にほくそ笑み、序盤のとぼけた雰囲気に油断してさくさくと読みすすむと終盤に、いくつかの出来事があって、寒気がした。僕のココロは強引な力で摑まれたかと思うと、そのそのまま感情の奥に引きずり込まれ強く揺さぶられた。
それは文庫本の解説で松浦理英子が「文学の孕むものが読む者の胸の底、魂と呼ぶしかない深みにまで沁み入る」と書いているよう文学の力としかいいようがないものだ。
普通の生活の営みのその傍で、ぽっかりと穴を開けてひとが落ちるのを待っている根源的で普遍的な“悪”。その縁をかろうじて躱したり、ときになぞったりしながら過ごしているルーティンで平和な毎日のひそみで、悪は、無作為にひとを襲い、喰らう。その深い傷に痛みながら、その傷故にひとは、輪郭のはっきりしない生きる希望みたいなものではなく、はっきりとした生きる意思を持つのだ。
そういう意味で、腑抜けたJポップみたいな『君は永遠にそいつらより若い』みたいなタイトルより改題される前の『マンイーター』の方がこの小説のタイトルに相応しいと思う。
津村記久子の本は「カソウスキの行方」と「ポトスライムの舟」を読んでいたけれど、読後感が全然違う。まだ始まったばかりなのに、今年読んだ本のベストに決定だ。
2011年01月14日
「クニマス」展!

昨年、個人的に最も驚き、そして幸せな気分になったニュースはこれです。
クニマスの生存が70年ぶりに確認されたことです。
そのクニマスの展示が今日からは百万遍にある京大博物館で始まりました。京都大学が所有する大正時代の田沢湖産のクニマスと、今回発見された西湖のクニマスの標本が展示されているようです。23日までと短期間の展示ですが、最終日には生存を確認した中坊徹次教授の講演も予定されています。
クニマスについては、10年くらい前、その捜索に500万円の懸賞金がかけられているのを釣り雑誌で見て、知りました。まぁ、釣りの対象魚としての興味だったのですが、ずっと絶滅したものと思われていたクニマスが生きながらえていた、それをまたさかなくんが発見するというミラクル、出来過ぎな筋書きにココロが震えました。
こんな演出が許されるのであれば、次ぎはタキタロウが発見されるに違いありません。
そしてロマンチストと、鼻で笑われるかも知れませんが、ニホンカワウソやニホンオオカミもまだ何処かで息を潜めているかもしれないと思うのです。
■京都大学総合博物館HP