2006年05月18日
トム・ヨークの新作と「かいじゅうたちのいるところ」

現在、もっとも先鋭的前衛的なロックバンド、RADIOHEADのヴォーカル、トム・ヨークがソロ・アルバム『THE ERASER』を7月にリリース!
という記事をbounce.comで見つけたボクはさっそくトム・ヨークのHPにアクセスしてみたのだ。波と雲がうねりゆったりとしたテンポで静かだが緊張感のあるBGMが流れる。レディオヘッド同様、ボクの好きな感じ。ソロアルバムもかなり期待できそうだ。
ところで、そのHPのうねる雲と波を見ていたらボクは「かいじゅうたちのいるところ」のマックスのような気持ちになったのだ。
オオカミのきぐるみをきていたずらを繰り返したマックスはお母さんに叱られ、晩ごはん抜きで部屋に閉じ込められてしまう。すると部屋のなかに木や草がするすると生え、気がつくと森の中にたっている。そこへ波が打ち寄せ、船に乗り込んだマックスは一年と一日、航海してひとり“かいじゅうたちのいるところ”にたどり着くのだ。

「かいじゅうたちのいるところ」はこどもの大好きな絵本、モーリス・センダックの永遠のマスターピースなのだが、映画化されることが数日前、発表されたところだ。監督はスパイク・ジョーンズ!
実写とアニメとパペットが革新的に融合された映像になるらしい。スパイク・ジョーンズならほんとうに期待してよさそうだ。これはトム・ヨークの新作より楽しみかも。
■RADIOHEADのTHOM YORKEがソロ・アルバム『THE ERASER』を7月にリリース - bounce.com [ニュース]
2006年05月18日
OUTKASTの新作
OUTKASTの新作がようやくリリースされるらしい。

3年前にリリースされた「スピーカーボックス~ザ・ラヴ・ビロウ」はここ数年のHIPHOPだけでなく、2000年代を代表アルバムとして記憶されるほどの吃驚仰天の傑作だった。
このアルバムはビッグ・ボーイによる「Speakerboxxx」とアンドレ3000による「The Love Below」の2枚組として発表されたのだが、ものすごいテンションと多様な音作りで圧倒されるのは「The Love Below」の方だ。HIPHOPの枠を余裕しゃくしゃく鼻歌まじりでとっぱらいジャズからブルース、ゴスペル、ソウル、ファンク、ヒップホップまでの黒人音楽をぐるぐるにかきまぜて喰らい、咀嚼し、消化したのちにポップな音楽として再構築している。音の手触りは全盛期のプリンスに似ていると言い切ってしまっても全然平気なのだ。
ヒップホップを好きなひとよりも普段はロックを聴くようなひとにこそ聴いて欲しいアルバム。たまに中古でも見かけます。ヒットチューンの“Hey Ya!”は耳にしたことがきっとあるはず。
新作の全米リリースは8月22日。アウトキャストのふたりが主演を演じる映画「Idlewild」のサントラになっている。映画のサントラというところもプリンスに似てます。で、おそらく映画はどうでもよい出来になっているにちがいない。

3年前にリリースされた「スピーカーボックス~ザ・ラヴ・ビロウ」はここ数年のHIPHOPだけでなく、2000年代を代表アルバムとして記憶されるほどの吃驚仰天の傑作だった。
このアルバムはビッグ・ボーイによる「Speakerboxxx」とアンドレ3000による「The Love Below」の2枚組として発表されたのだが、ものすごいテンションと多様な音作りで圧倒されるのは「The Love Below」の方だ。HIPHOPの枠を余裕しゃくしゃく鼻歌まじりでとっぱらいジャズからブルース、ゴスペル、ソウル、ファンク、ヒップホップまでの黒人音楽をぐるぐるにかきまぜて喰らい、咀嚼し、消化したのちにポップな音楽として再構築している。音の手触りは全盛期のプリンスに似ていると言い切ってしまっても全然平気なのだ。
ヒップホップを好きなひとよりも普段はロックを聴くようなひとにこそ聴いて欲しいアルバム。たまに中古でも見かけます。ヒットチューンの“Hey Ya!”は耳にしたことがきっとあるはず。
新作の全米リリースは8月22日。アウトキャストのふたりが主演を演じる映画「Idlewild」のサントラになっている。映画のサントラというところもプリンスに似てます。で、おそらく映画はどうでもよい出来になっているにちがいない。
