2009年02月27日
COCON烏丸で鈴木博文

COCON烏丸の「shin-bi」で3月1日にムーンライダーズの鈴木博文のライブがあります。ゲストはあの長谷川健一。
「shin-bi」でライブがおこなわれるのがまず驚きです。あのスペースだとマイクなし、肉声だけでも十分じゃない?ってくらい狭かったような気がします。そんな間近で鈴木博文を見れるなんて!奇跡です。
ムーンライダーズといえば昔はずっとお兄さんの鈴木慶一にばかり注目していたのですが、よくよく聴いてみると僕の好きな歌はたいてい鈴木博文の曲だったりしました。「いとこ同士」「駅は今、朝の中」「工場と微笑」「ボクハナク」などなど・・・。(ムーンライダーズのセルフカヴァー集『SINGS MOONRIDERS』はまじで名盤です)
ぜひ観たい!とにかく観たいのですが、3月1日は日曜日。日曜の夜は微妙です。まだ平日の夜の方が問題はありません。
っていうかまだチケットあるのか知らん?もう明後日の夜だけど・・・。
■メトロトロン・レコードHP
■長谷川健一ブログ「星霜」
■「shin-bi」HP
2009年02月27日
コミさんの旅

『田中小実昌エッセイ・コレクション〈2〉旅 』(ちくま文庫)
雨ばかりの2月がもう終わろうとしている。まだちっとも具体化はしていないのだが、GWに家族で旅行に行く話が出ている。GWには毎年釣りに行ってたのだけど、たまには釣りを目的としない旅行もいいのかもしれない。
旅をテーマにした田中小実昌のエッセイを集めた文庫を読んだ。コミさんは旅が好きなのだが、その旅にまったく目的はない。旅がテーマになっているのだが、コミさんの旅は一般的な旅とは全然違う。観光地に行くこともないし、自分を探して放浪したりすることもない。旅に行くことさえまったく興味がないようにも思える。
知らない土地に着くと、その土地の飲み屋を探し、ぶらっとはいると何軒もはしごしながらずっと飲み歩いている。女のひとがいっしょのこともあるし、飲み屋で知り合って、いい感じになることもある。
だいたい旅のきっかけもなんとなく行き先もわからないままバスに飛び乗って、適当に乗り継いで、いけるところまで行ってみたりする。内田百閒のように鉄道マニアのひとは多いのだけれども(内田百閒もただ鉄道に乗って、行って帰ってくるだけの旅が好きだった)、こんな普通の路線バスに乗るだけのマニアの話はあまり聞いたことがない。
最後まで読んでしまったら、これらのエッセイの出典リストが並んでいるので、順番に読みたくなった。その本を手に入れたら、リュックに本を詰め込んで僕も旅に出よう。
やっぱりGWの家族旅行はムリだな…。