2006年11月22日
蜘蛛の巣と夜露
保育園の前の坂道に群生しているジョロウグモの網に霧のような夜露がついて、キラキラ輝いていました。
細かな水滴のせいで網がいつもより白くはっきりと見えていました。
息子もそれを見つけて、クモの巣やんと指差していました。

家にある「くも」という絵本の表紙をきっとイメージしたに違いありません。まっくろな表紙に浮かぶ白いクモの巣の線がおそろしくリアルで、キレイです。クモの一日をシンプルに描いただけの本ですが、それゆえに大人もすっと引き込まれます。
2006年10月30日
ジョロウグモの季節
今日は息子の通う保育園のバザーで、昼前から保育園にいき、ビールを飲みました。日射しが暑いくらいの一日でした。
保育園の前の坂道にジョロウグモが大量に発生していました。坂道の東側に背の低い街路樹が植えてあって、その木の上の方の枝や街灯を利用して、坂道の下からずっと並ぶようにアミが張ってあります。大きいアミは直径が1メートル以上ありそうです。
アミの真ん中にクモが逆さになって獲物を待ち構えています。黄色の模様がいかにも妖しげなこのクモの名はコガネグモとばかり思っていたのですが、記事を書くためにネットで調べると、どうもジョロウグモのようです(コガネグモは腹部が黄色と黒の縞模様になっています)。
子どもの頃から馴染みのクモで、よく木の枝でアミと一緒に絡めとるようにつかまえて遊びました。お尻から糸を引っ張り出して、木の枝に巻いていくと、いくらでも糸が伸びてきて不思議な感じがしました。ドラえもんのポケットみたいに底なしに思えて、それでちょっと怖いような気持ちになりました。
そういえば、数年前に大阪府南部に上陸したセアカゴケグモの生息が京都でも確認されました。宇治や伏見で数百匹が駆除されたということです。
■ジョロウグモ Wikipedia
■コガネグモ Wikipedia
2006年10月01日
未だ幼虫のカブトムシ。
昼寝していて夢を見た。
カブトムシを飼っていたケースのおがくずを掘るところころと太ったカブトムシの幼虫がでてきた。あんまり見事に太っているので手に取ってみると見たまんまの重量が手のひらに感じられ、もぞもぞと動くカブトムシの幼虫に見入ってしまったのだ。
その重量感がいやにリアルな夢だった。
家で飼っていた3匹のオスのカブトムシは8月中に全部死んでしまったのだが幼虫のまま夏を越した幼虫が一匹まだ生きている。あまり大きくないそれは夢で見たのよりずっと小さくて軽いのに、蛹にもなれずおがくずの底でしぶとく生きている。肌につやはなく老人のように皺が目立っていて、元気はないのだけれども、新しい糞も確認できる。蛹に変わるエネルギーはおそらくもう残されていないようだ。
だんだん寒くなっているので、とりあえず家の中にいれることにした。
■カブトムシの蛹
■羽化するカブトムシ
■カブトムシのその後。
2006年09月27日
斑猫
日曜の釣りの途中、渓流の岸辺でハンミョウを見つけました。近づくとパッと羽根をひろげ、少し先に逃げていきます。何度かチャレンジしてそっと近づき、解像度を目一杯にあげて撮りました。色鮮やかで艶のあるハンミョウです。
ハンミョウは漢字にすると斑猫と書きます。必要以上に派手な模様に“まだらねこ”の漢字を充てたのはいったい誰なのでしょう・・・?
“まだら”は古い言葉で奈良時代に編まれた万葉集にも出てきます。
*月草に衣そ染むる君がため斑の衣摺らむと思ひて
*春は萌え夏は緑に紅の斑に見ゆる秋の山かも
“まだら”は不思議な語感をもっていて、気になる言葉です。万葉集に使われているなど、ほんの数分前まで知らなかったことですが、昔から知っているのはコナン・ドイルの「まだらの紐」です。シャローック・ホームズが活躍する推理小説の古典ですね。名探偵ホームズものの中でも最も読まれている作品ではないでしょうか?
ここでの“まだらの紐”とは毒蛇のことです。
そして“まだら”と云えば忘れられないのは“まだら狼”こと上田馬之助です。
昭和50年代に少年時代を送りアントニオ猪木は至上最強だと信じてやまなかったひとのほとんどがタイガー・ジェット・シンに寄り添い、極悪非道残虐無比の振る舞いで会場を沸かせていた上田馬之介の姿を強烈に焼き付けているに違いありません。当時は真剣に日本人なのに、どうしてこの人はこんなに悪いんだろうって思ってました。日本人レスラーはみんなベビーフェイスだと思っていただけに上田馬之助の存在は強烈にインパクトに残っています。
ところでハンミョウは英語ではTiger Beatleと表記します。斑猫と同じようにネコ科の動物の名前が使用されているのが、やっぱり不思議ですね。
2006年09月11日
2006年08月14日
カブトムシのその後。
7月中旬に羽化した3匹のオスカブトは元気に過ごしています。25年ぶりくらいにカブトムシを飼ったのでムシゼリーには驚きました。昼間は静かにしているのですが、夜になるとむしゃぶりついてます。あきれるほどキレイに跡形もなく舐めてしまいます。
昔はスイカをよくやっていたのですが、スイカは下痢するらしいです。夏の終わりになると彼らの大量の便(尿)でおがくずがぐずぐずになっていたことを今さらながらに思い出しました。
ところで、3匹が蛹だったときに幼虫だった4匹のカブトムシが一向に羽化してこないので心配になって掘り返すと、2匹はまだ幼虫のままで、あとの2匹は死んでいました。幼虫の2匹も蛹への脱皮に失敗したのか様子がへんです。元気もありません・・・。
4匹もいれば一匹くらいはメスがいて、繁殖に期待していたのですがどうも無理そうです。
■カブトムシの蛹
■羽化するカブトムシ