2007年07月18日
はじめての宵々山
15日の夜には息子とふたりで祇園祭の宵々山へ行きました。
松ヶ崎から地下鉄に乗ると、だんだん浴衣姿の乗客が増えてきて、御池駅で降りるとざわざわとした雰囲気が明らかにいつもと違って祭気分が次第に盛り上がってきます。
迷子にならないよう息子と手を繋いで三条通から新町通を南の方へ歩きました。
京都に来て20年になるのですが、宵山のときに室町や新町辺りを歩くのは僕も初めてのことでした。いくつもの提灯が飾られ、祇園囃子を演奏しているいくつかの山はもちろんですが、旧家や呉服店で展示されている屏風祭を興味深く見て歩きました。屏風の奥の部屋では宴席を設けていたりして、楽しげに歓談しています。
祇園祭を楽しむ僕と違って息子の頭の中はかき氷しかないようです。「カキゴオリ、カキゴオリ、カキゴオリ」と何かの呪文のようにリズミカルに唱えていて、うるさくてしようがありません。
北観音山を過ぎたところで、屋台の後ろに空席のテーブルを見つけました。
息子はイチゴ味のかき氷をぺろりとたいらげたと思ったら、次ぎに見付けた光るおもちゃの屋台のまた「あれかって、あれかって、あれかって」と唱えだすので、もう買いませんと彼の要求を撥ね付け、ひどく混雑した南観音山の前から蛸薬師通を西の方に引き摺るように連れていきました。
お約束の蟷螂山を見て四条通に出ると、疲れたというので、抱きあげてやると、途端にくたんとして寝てしまいました。
四条から地下鉄に乗って帰り、彼は結局、翌朝まで寝ていたのですが、朝、起きると「今度はかき氷を食べないからおもちゃを買ってな」と調子よくねだるのでした。
Posted by もり at 01:21│Comments(0)
│マツリ