2011年03月07日
『Lemon of Pink/the Books』

『Lemon of Pink/the Books』
年のはじめに再発されたファースト「Thought for Food」を買ったばかりのブックスのセカンドアルバムがタワーレコードに並んでいたので購入。ギターをはじめとするいくつかの楽器や、電子音、肉声(歌ではない)をサンプリングした幻惑的な音楽。夢をみているような気分になるのはこのアルバムでも日本語がサンプリングされているからなのか(「雨月物語」の田中絹代らしい)?
聴いている間に、鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』のなかに迷いこんだような気もする。いや、内田百閒の夢を断片的にひろったような感じだろうか。一曲一曲はわりと短いので次々とシーンが代わっていくようだ。さらに三次元から二次元へと次元を跨ぐような気もする。夢の狭間で質量を失い重力から自由になるような…。
ううむ。書いてて自分でワケがわからなくなってきた。それになんだか誉めすぎだ。セカンドも悪くないが少し自家中毒気味かも…。僕はファーストの方を推します。