2011年02月10日
『エル・トポ』を観た

京都シネマで『エル・トポ』を観た。
ジョン・レノンや、ウォーホル、寺山修司が愛したカルト映画。20年ぶりに観る『エル・トポ』はやはり『エル・トポ』でしかなかったのだけど、その感想を言葉にするのは難しい。
黒づくめのガンマンと裸の男の子。小さな村の殺戮。盲目のガンマン。母親思いのガンマン。うさぎと暮らすガンマン。洞窟の中に閉じ込められたフリークスたち。うさんくさい宗教とロシアンルーレット。焼身自殺。
何もかもが意味ありげだ。しかし、世界は意味に満ちあふれているのと同時に、フリッパーズの二人が看過したように「意味なんてない」のかも知れない。カルト映画ともちはやされながらアレハンドロ・ホドロフスキー監督が『エル・トポ』(1970年)の後、『ホーリー・マウンテン』(1973年)、『サンタ・サングレ』(1989年)の2本しか映画を残せていないのはやっぱり不幸なことではないのだろうか(こうしてデジタル・リマスターされて再上映されているにせよ)。
3月には『ホーリー・マウンテン』の上映が同じく京都シネマで予定されてます。
■「エル・トポ」HP
■京都シネマHP