2008年12月23日
2008年12月21日
『77 BOA DRUM』

『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』に続いて、『77 BOA DRUM』を観た。
7月にMETROで上映されてときも気になっていたのが、みなみ会館で上映するのであればいくしかあるまい。
『77 BOA DRUM』は2007年7月7日にニューヨークで開催されたイベントのドキュメンタリー。ボアダムスを中心に螺旋状に配置された77台のドラムとEYEのパフォーマンスを映した映画。77台のドラムが作るグルーヴは圧巻なのだが、これを生で観たとしたら、肌に感じ、五臓六腑に響くドラムの音圧にもっと圧倒されていたにちがいない。
音の積み重ねとパターンを繰り返すことによってボアダムスはボアダムス的なグルーヴを手に入れた(アヴァンギャルドでノイジーな初期のものに比べ、最近の音はかなり聴きやすい)。そのグルーヴは原始的で、宗教的な高揚感をもたらし、はまるとひたすら心地いい。
参加したドラマーはもちろんボアダムスのファンに違いないのだけど、ニューヨークで(ニューヨークだからこそなのかも)、崇拝にも近いコメントをよせられるEYEは神々しいほど輝いていた。
■『77 BOA DRUM』HP
■ボアダムスHP
■みなみ会館HP
2008年12月21日
『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』

『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』を観た。
ザ・フーのCDは『四重人格』と「ベスト盤」しかもっていないし、熱心なリスナーでもなかったのだけど、評判がよかったのでみなみ会館で観てきた。
とにかく60年代から現在まで、40年の歴史を2時間で振り返るのだからテンポがよくて、The WHOの曲は代表曲くらいしか知らない僕でもまったくだれることがない。貴重なライブ映像とピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーに加え、当時のスタッフのインタビューはどれも興味深い。
キース・ムーンの死でバンドとしてのクライマックスを迎えるのだが、それ以降のフーの方がぐっと胸にせまる。ベースのジョン・エントウィッスル(僕は名前も知らなかったよ…)が実はたいへんな放蕩癖があって、彼を助けるために90年代以降、何度か再結成ツアーをおこなったのに、ジョン・エントウィッスルは2002年のツアー直前、ラウべガスのホテルでコールガールをよんだ部屋で急死してしまう。それで確認されるピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーの絆がこの映画のハイライトだ。3人の天才とただのシンガーとピート・タウゼントはロジャー・ダルトリーのことを長いこと見下していたのに、ふたりが映画の最後、ステージ上で肩を組むシーンはメンバー二人の死を乗り越え、生き残ったふたりの友情を強く感じさせる。
若かりし頃のキース・ムーンのつぶらな瞳のかわいらしさと破壊的なドラムの落差にびっくりしたのだが、60歳を越える現在もマッチョな身体を維持しているロジャー・ダルトリーもけっこう不気味。『TOMMY』の頃の長髪のロジャー・ダルトリーがどうしても僕は恰好よく見えなかったのが、いまいちThe WHOのことを好きになれなかった理由であることは間違いがない(デビュー時の短髪のときの方がずっと恰好いいぞ)。
映画はすごいよかったのにパンフはひどい出来だ(700円もしたのに)。The WHOのディスコグラフィーくらいは最低でも載せないといけないだろ。
■『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』HP
■みなみ会館HP
2008年12月20日
落語の絵本

この頃、息子は落語に,夢中です。
前から落語の絵本は数冊もっていたのですが、CD付きの『おもしろ落語絵本 ごくらくらくご』を買ったところ、ずっとそのCDばかり聴いています。今日も僕が音楽のCDをかけても、すぐに止めてしまい、落語のCDと入れ替えてしまいます。なんどもナンドも繰り返して聴いてはたいてい同じところでクスクスと笑っています。とにかくそれさえあればいいらしくテレビも見なくなりました。
『おもしろ落語絵本 ごくらくらくご』の(2)をきりん館で注文して取り寄せてもらったところ、やっぱり繰り返して聴いています。
あんまり夢中なので、クリスマスのプレゼントも落語セットに決まりです。息子はサンタクロースにおもちゃをおねだりしていたようなのですが知りません。
それはそうときりん館が12月28日で閉店してしまうのは残念でなりません。嫁も泣いています。これから絵本をどこで買えばいいのでしょう。
2008年12月14日
ジム・オルークの夜
一週間がたってしまったのだけれども、みやこ音楽祭のことをまとめておこう。
なによりジム・オルークが観たくて僕は2年ぶりにみやこ音楽祭のチケットを手にいれたのだが、ジム・オルークの演奏と歌は最高だったのだ。開演するまで、ずっとエクスペリメンタルでノイジーなジム・オルークだったらどうしようと心配していた。最近はそっちのフィールドでの活動がメインだったし、めためたのアヴァンギャルドな音も嫌いではないけれど、ライブで観たかったのはやはり歌ものジム・オルークだった。
ぼそぼそとしゃべる日本語のMCのあと、はじまった演奏のギターはひずんだ音で(おそらく連合赤軍のBGMに使われた曲だ)、やっぱりそっちの音かぁと少し落胆したのも束の間、すぐにギターの音はクリアになり、あとは終演までジム・オルークの歌と豊かな音色のギターが会場を満たしていった。4〜5曲は演った最後は圧巻の「ユリイカ」で、素晴らしい夜になった(泣かなかったけどな)。
泣いたのはふちがみとふなとがポーグス(!)の「ニューヨークの夢」を演ったときで、幼稚園の先生のようなふちがみさんと、黙々とウッドベースをあやつるふなとさんのふたりに12月の夜に思いがけないプレゼントをもらったような気がして、びっくりした。
あとびっくりしたのがきしだしげるのあと、泣いてる女の子をたくさん見かけたこと。今回のメンツのなかではまさにスターと呼べるのは彼だけでした。地味な曲しかやらなかったし(次ぎの日のくるりはすばらしかったらしいが)、MCも無愛想だったのに・・・。
レイ・ハラカミは手慣れた感じでフロアを盛り上げ、一日目は終了。僕は夜になってまた一段と寒くなった白川通りを自転車で家に帰ったのだ。
なによりジム・オルークが観たくて僕は2年ぶりにみやこ音楽祭のチケットを手にいれたのだが、ジム・オルークの演奏と歌は最高だったのだ。開演するまで、ずっとエクスペリメンタルでノイジーなジム・オルークだったらどうしようと心配していた。最近はそっちのフィールドでの活動がメインだったし、めためたのアヴァンギャルドな音も嫌いではないけれど、ライブで観たかったのはやはり歌ものジム・オルークだった。
ぼそぼそとしゃべる日本語のMCのあと、はじまった演奏のギターはひずんだ音で(おそらく連合赤軍のBGMに使われた曲だ)、やっぱりそっちの音かぁと少し落胆したのも束の間、すぐにギターの音はクリアになり、あとは終演までジム・オルークの歌と豊かな音色のギターが会場を満たしていった。4〜5曲は演った最後は圧巻の「ユリイカ」で、素晴らしい夜になった(泣かなかったけどな)。
泣いたのはふちがみとふなとがポーグス(!)の「ニューヨークの夢」を演ったときで、幼稚園の先生のようなふちがみさんと、黙々とウッドベースをあやつるふなとさんのふたりに12月の夜に思いがけないプレゼントをもらったような気がして、びっくりした。
あとびっくりしたのがきしだしげるのあと、泣いてる女の子をたくさん見かけたこと。今回のメンツのなかではまさにスターと呼べるのは彼だけでした。地味な曲しかやらなかったし(次ぎの日のくるりはすばらしかったらしいが)、MCも無愛想だったのに・・・。
レイ・ハラカミは手慣れた感じでフロアを盛り上げ、一日目は終了。僕は夜になってまた一段と寒くなった白川通りを自転車で家に帰ったのだ。
2008年12月08日
オノ・ヨーコが精華にやってくる!

12月8日のジョン・レノンの命日にあわせて来日しているオノ・ヨーコが精華大学でパフォーマンスとレクチャーを行う。精華大学は今年創立40周年を迎えたそうなのだが、実は11月にはボアダムスのフリーコンサートも催されていて、開催後にそのニュースを知った僕は歯ぎしりして悔やんだのだが、あとの祭りだ。
オノ・ヨーコを間近に見ることができる機会なんて、もうたぶんないと思うのだけど、精華大学にやって来るのは12月10日水曜日だ・・・平日なんですね。もとより学生に対しての企画に違いないし、オノ・ヨーコもそんなに長いあいだ日本に滞在するわけでもないのだろう、きっと。
パフォーマンスは朝の9時30分より。申し込み制で、まだ受け付けている様子です。
精華大学のHPをチェックすると、12月18日・19日には竹熊健太郎の特別講座があって、これも一般でも受講可能だ。18日の題目は「“反・物語作家”としての大友克洋」で、ちょい気になる内容だ。
■精華大学HP