2007年08月20日
夜の魔物
夏休みに実家に帰っているとき、息子がまったく寝ようとしないので「魔物」の話をでっちあげた。
魔物がやってくる。
暗い森の奥から魔物がやってくる。
深い森の向こうからやってくる。
魔物が探しているのは子どもの目玉。
夜になっても起きている子どもの小さな目。
どんなに遠くからでも魔物はやってくる。
目を閉じろ。
その小さな目玉が見つかる前に。
目を閉じて、静かに息をひそめよう。
夜の魔物がやってくる・・・。
魔物がどういうものかも知らず、息子は心の底から怖かったようで、眉間に皺を寄せ、力いっぱい目を閉じていました。
京都に帰ってきてからも、夜更かししようとするのですが、「魔物」というだけで、おとなしくなるようになりました。想像を越えて息子の心に「魔物」が刻まれてしまい、ちょっと心配な父です。
魔物がやってくる。
暗い森の奥から魔物がやってくる。
深い森の向こうからやってくる。
魔物が探しているのは子どもの目玉。
夜になっても起きている子どもの小さな目。
どんなに遠くからでも魔物はやってくる。
目を閉じろ。
その小さな目玉が見つかる前に。
目を閉じて、静かに息をひそめよう。
夜の魔物がやってくる・・・。
魔物がどういうものかも知らず、息子は心の底から怖かったようで、眉間に皺を寄せ、力いっぱい目を閉じていました。
京都に帰ってきてからも、夜更かししようとするのですが、「魔物」というだけで、おとなしくなるようになりました。想像を越えて息子の心に「魔物」が刻まれてしまい、ちょっと心配な父です。
2007年08月11日
はずかしいからいやだ。
息子の通う保育園では保育参観というのがあって希望すれば保護者が保育に参加できるようになっている。
嫁さんが平日に休みがとれたので保育参観をしようとして、息子のそのことを云うと、「はずかしいからいやだ」とはっきりと断ったそうだ。「おかあちゃんきんといて。だれもそんなことしてないし」だって。
痛いとか、おかしいとか、おいしいとか、いやだと、うれしいとか単純な感情の表現や発露はあったけれど、「はずかしい」というのは今までよりちょっと複雑なココロの動きによって生じる感情だ。
どこでも裸になって着替えるくせに(そっちの方が恥ずかしいぜ。気持ちよさそうだけど・・・)。いつからそんなことを思うようになったのだろう。不思議だ。子どもだと思ってみくびっていたら、ずっと成長している。
ふたりで田舎に帰ったら、また新しい発見があるのだろうか。子どもっておもしろい!
2007年08月08日
夏の記憶
またまた保育園のクラスメイトとお出かけです。花背の「山村都市交流の森」で日曜に開催されていた「ふるさと森都市フェスティバル2007」に行ってきました。

とにかく暑い一日でした。
いろいろなイベントがあったにもかかわらず、魚のつかみどりをしたあとは、ずっと上桂川で遊んでいました。
まだ泳げないので、浅瀬で遊んでいるだけなのですが、手と足をいっぱいにつかって流れに逆らい、ときおり足をとられそうになると不安そうな顔で僕の方を見ます。バランスをとって無事に踏みとどまると、途端に笑顔がはじけます。

僕はこういう息子の表情やその風景をこれからずっと忘れないのだと思います。
子ども時代の記憶は断片的でその年代も定かではないものばかりで甚だ頼りないのですが、ときおり鮮明に思い出すことがあって、4歳の息子もこの暑かった夏の日に友だちと川で遊んだことや魚を捕まえようとして追いかけたことを、大人になって思い出すようなことがあるのだとすれば、僕はそれだけで、胸の奥の方が少し熱を帯びたようにあたたかく震えるのを感じるのです。
でも息子が思い出すのが楽しかった記憶でなく、行きしなに車に酔って、気分が悪くでしようがなかったことだとしたら、それは可哀想だけど、けっこうあり得ることで辛い(中学の修学旅行でどうしようもなく気分が悪くて情けない思いをしたことをこれを書いてて思い出しましたよ・・・)。
「花背山村都市交流の森」はこちら↓。ここの東の山林は林道が縦横に整備されていて、昔、MTBで走ったことがありますが、かなり気持ちのよい山でした。
とにかく暑い一日でした。
いろいろなイベントがあったにもかかわらず、魚のつかみどりをしたあとは、ずっと上桂川で遊んでいました。
まだ泳げないので、浅瀬で遊んでいるだけなのですが、手と足をいっぱいにつかって流れに逆らい、ときおり足をとられそうになると不安そうな顔で僕の方を見ます。バランスをとって無事に踏みとどまると、途端に笑顔がはじけます。
僕はこういう息子の表情やその風景をこれからずっと忘れないのだと思います。
子ども時代の記憶は断片的でその年代も定かではないものばかりで甚だ頼りないのですが、ときおり鮮明に思い出すことがあって、4歳の息子もこの暑かった夏の日に友だちと川で遊んだことや魚を捕まえようとして追いかけたことを、大人になって思い出すようなことがあるのだとすれば、僕はそれだけで、胸の奥の方が少し熱を帯びたようにあたたかく震えるのを感じるのです。
でも息子が思い出すのが楽しかった記憶でなく、行きしなに車に酔って、気分が悪くでしようがなかったことだとしたら、それは可哀想だけど、けっこうあり得ることで辛い(中学の修学旅行でどうしようもなく気分が悪くて情けない思いをしたことをこれを書いてて思い出しましたよ・・・)。
「花背山村都市交流の森」はこちら↓。ここの東の山林は林道が縦横に整備されていて、昔、MTBで走ったことがありますが、かなり気持ちのよい山でした。
2007年07月30日
鴨川の夏とビール
日曜の鴨川はあいかわらず大勢のひとで賑わっています。
息子のクラスメイトが4家族集まって、鴨川の三角州で遊びました。
お母さんが4人、子どもが7人、お父さんが一人(←僕ですな)。
鴨川の水量は平水といったところでしようか。
巨大なおたまじゃくしをつかまえました。ウシガエルのおたまじゃくしだと思います。おたまじゃくしなんてちっともカワイイと思えません。ぷりぷりした感じが気持ち悪いです。さらに後肢が立派に生えて、変態の途中であるオタマジャクシはどうしようもなくグロテスクです。
この日は母親が居るので、僕はもっぱらひとりで写真を撮ったり、
ビールを飲んだりです(あとは昼寝・・・)。
あんまり役に立たない父親でしたが、いつも息子と遊びにきているので、たまに鴨川でのんびりするのも悪くありません。いえ、冷えたビールを飲みながら、ぼんやりと子ども達を眺めているのはなかなか楽しい時間です。鴨川ラブといった感じです。
川と夏とビールの幸福な関係に感謝しつつ、「らくたび文庫」があたればいいなと思う次第です。
この記事はらくたび文庫トラックバックキャンペーンについて書いています。
2007年07月24日
爪痕と歯形
週末はまた奥さんの実家で過ごしました。
母親が実家の家事でてんてこまいなので、息子はあまりかまってもらえず、その小さな身体にストレスをためこんでいるみたいで、とにかく凶暴で仕方がありません。
なにもなくても僕に喧嘩を挑んできます。背後から不意に飛びのってきたかと思うと、のびた爪で容赦なく顔を掻きむしります。僕が彼の手を摑むと、今度は肩口に噛み付いてきます。前は噛み付く力に遠慮が感じたのですが、まったく手加減がありません。
僕の顔は彼の爪痕で傷だらけだし、肩とか腕にはまだ歯形が残っているほどです。

そんなふうに喧嘩ばかりしていたのですが、高原選手がオーストラリア戦で同点ゴールを決めたときには、息子も僕ももろ手を挙げてよろこびをいっぱいに表現しました。
母親が実家の家事でてんてこまいなので、息子はあまりかまってもらえず、その小さな身体にストレスをためこんでいるみたいで、とにかく凶暴で仕方がありません。
なにもなくても僕に喧嘩を挑んできます。背後から不意に飛びのってきたかと思うと、のびた爪で容赦なく顔を掻きむしります。僕が彼の手を摑むと、今度は肩口に噛み付いてきます。前は噛み付く力に遠慮が感じたのですが、まったく手加減がありません。
僕の顔は彼の爪痕で傷だらけだし、肩とか腕にはまだ歯形が残っているほどです。
そんなふうに喧嘩ばかりしていたのですが、高原選手がオーストラリア戦で同点ゴールを決めたときには、息子も僕ももろ手を挙げてよろこびをいっぱいに表現しました。
2007年07月03日
川で遊ぶ
いつものように川へ遊びにいこうと息子を誘っても、最初はいかへんしと云ってたのに、ふたばでだんごを買おうと連れ出したら、すぐに川に入って、シャツもパンツも濡らしながら遊んでいます。どこからか長い棒切れを見つけてきてぶんぶんと振り回しています。
鴨川の流れは梅雨の影響で水量が多くなっていて、小学生の男の子が勢いのある流れにのって流されては歓声をあげています。
息子も流れの早いところでは水圧を受けて自由がきかないのか慎重に足を運んでいます。
まとまった雨から数日たっているので、底石が見えるくらいに澄んでいて、出町辺りの鴨川がいちばんきれいなときです。