2008年10月12日
2008年10月12日
秋の夜とネオアコの名盤

「Shoebox Full Of Secrets/Andy Pawlak」
先週ART ROCK NO.1 で買ってから毎日聴いているのがアンディ・ポーラックの「シューボックス・フル・オブ・シークレッツ 」だ。
名前もきいたことのないアーティストだったのだけれども、紹介カードに書かれたプリファブ・スプラウトとアズテック・カメラ好きならという言葉にに惹かれて買ったら、まさにネオアコの裏名盤という名に恥じない繊細でポップな佳曲が並んでいる好盤だった。
ネオアコときけば、いまだに甘酸っぱい感情がわきあがる。自意識過剰でつまらない自尊心だけはこっそりと育んでき10代後半の頃。何かをはじめたくて、でも何者にもなれず、焦ってばかりのジリジリとした気持ちを音楽と本と映画で誤摩化していた当時を思い出す。
それからもう20年もたっているのに、いまだに気持ちが落ち着かないからアンディ・ポーラックのキラキラとした音や、ナイーブなメロディが静かな秋の夜に沁み入るのだ。
調べてみると、アンディ・ポーラックは1989年にこのアルバムを1枚残しただけで、音楽活動から離れてしまったらしい。こういう知るひとぞ知るみたいなアーティストの名盤を手に入れて単純に嬉しかったので、久しぶりにレコード紹介の記事をアップしたくなったのだ。
■ART ROCK NO.1