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Posted by 京つう運営事務局 at

2007年07月02日

ガラスボタンと蜻蛉玉

 近くに行ったときは必ず立ち寄る恵文社のギャラリーで「ガラスボタンと東欧雑貨の展覧会」が催されてました。案内のカードに印刷された蒼みがかった民家の写真の雰囲気がよくて気になってました。



 素朴でかわいらしい東欧の雑貨や、東欧の空気をとじ込めたような東泰秀氏のポラロイド写真と並んでチェコ製のガラスボタンが展示販売されてました。
 一個500円のガラスボタンの色彩の豊かさはアメリカ製のキッチュなカラフルさとは違ってひどくナイーブな感じがするものでした。僕が少女であったなら、幾種類もあるなかからさんざん吟味して買ったに違いありません・・・。

 ガラス製のボタンを見るのははじめてのことでしたが、蜻蛉玉に似ているような気がしました。
 蜻蛉玉についてもたいして詳しいわけではありません。内田百閒に「蜻蛉玉」という題名の随筆があったのを憶えているくらいです。

 「蜻蛉玉」のなかでの百閒はあいかわらず神経質なおやじで真っ直ぐに物を片付けないと気が落ち着かないと云って苛々しています。小さな丸い物が苦手な友人のL君は百閒と同じようなところがあって、いちいち煙草の吸殻を灰皿の中で真っ直ぐに並べたりします。蜻蛉玉はそのL君が苦手なものとして出てくるだけです。そのあとに百閒を悩ます切腹羊羹の丸くて弾力があって不気味な感じの方がずっと丁寧に語られています。

 蜻蛉玉もガラスボタンもきれいで、ときに可愛いらしいガラス工芸品です。
 恵文社での展示は本日、7月2日まで。今回の展示は大阪北堀江の東欧雑貨店「チャルカ」の『チャルカが旅したチェコのガラスボタン物語〜りんごの木の村で』の出版記念なので、そこへ行けば、いつでもガラスボタンに出会えそうです。

恵文社HP
チャルカHP

  

Posted by もり at 01:52Comments(2)ホン