2011年02月05日
みなみ会館2月–3月スケジュール

みなみ会館から2〜3月の上映スケジュールが届きました。
今月の予定で気になるのはヌーベルヴァーグとときを同じくしてブラジルで起こったブラジル映画の新しい波「シネマ・ヌーヴォ特集」と「映画の國 名作選Ⅰ イタリア編」の中にラインナップされているベルナルド・ベルトリッチ監督の『暗殺の森』。リーフレットにも書かれていますが、ベルトリッチの最高傑作と呼び声の高い作品です。ベルトリッチを全部観ているわけではないのですが、『暗殺の森』は美しい映像(俳優や構図など、いろんな要素全部含めて)にココロを捕らわれました。特にダンスシーンは目を見張ったのを覚えています。
あとは「松江哲明特集」が気になります。未見の『あんにょん由実香』がないのが残念ですが…。2月26日のオールナイトイベントには監督自身も来場されるようです。
■みなみ会館HP
タグ :みなみ会館
2011年02月04日
『極悪レミー』を観た!

みなみ会館で『極悪レミー』を観ました。モーターヘッドのリーダー、レミーー・キルミスターのドキュメンタリーです。モーターヘッドはちゃんと聴いたことがないのですが、予告編にそそられたのです。
ジミヘンのローディーをしていたとか、ひとり息子の母親(結婚はしていない)はジョン・レノンに処女を奪われたとか、文字通り生きる伝説なのですが、レミーはちっとも極悪じゃありません。ファンにも音楽にも誠実で実に男っぷりのいいバンドマンです。佇まいというか、肩をいからせた歩き方がなにより恰好よくて、へヴィメタル業界だけでなく、パンク・ハードロック界から慕われています。オジー・オズボーンやスラッシュや、メタリカのメンバーは当然として、ミック・ジョーンズやピーター・フックまでレミーとモーターヘッドに対するリスペクトを臆面のなく語ります。
モーターヘッドを知らない僕も2時間、十分に楽しめました。レミーよりずっと背が低くて、なで肩なのですが、あんな風に歩いてみたいと切実に思いました(古い話なのですが、ツイン・ピークスのカイル・マクラクランをみてコーヒーカップの持ち方が変わったように・・・)。
800円のパンフレットは、48ページのボリュームでグラビアも多く、レミーの60年にわたる歴史からモーターヘッドのアルバムを完全網羅したディスコグラフィーも充実、映画のパンフレットにしてはコストパフォーマンスが非常に高いです。モーターヘッド(=へヴィメタル)を愛するスタッフの誠実さが伝わる仕事になっています。
■極悪レミー HP
■みなみ会館HP
2011年01月13日
エ、エ、エ、エル・トポ!!!!

次は「極悪レミー」とか云ってたけれど、用事のついでに京都シネマに寄ると壁に「エル・トポ」のポスターが貼ってあるのを見つけました!
目を見張りました!
20年前に既にカルトの中のカルトと紹介されていた映画がさらに20年のときを経てデジタルリマスターでよみがえりました。3月にはさらに「ホーリー・マウンテン」もあるようです。長生きするものです。
タグ :京都シネマ
2011年01月12日
「森崎書店の日々」を観た

みなみ会館で「森崎書店の日々」を観ました。
神保町の古本屋に転がりこんだ女性の物語ということで、楽しみにしていたのだけど映画としてはちょっと期待ハズレでした。
失恋のダメージをひきずる主人公が古本街のゆっくりとした時間の流れの中で叔父のやさしさと、本の中にも世界があることを知り自分を取り戻す、という話しは破綻なく淡々とすすんでいきます。それはそれで悪くはないのですが、なんか物足りません。
現実に沿えば当然、快復した彼女は元の世界へ戻るのでしょうが、本の磁力に捕らわれた彼女が積極的に古書店に関わっていくというような展開があってもよかったのになぁ、と思います。というかそういう物語を期待していた分、今イチな気がしたのでしょう。
物語の舞台となる森崎書店の佇まいは素敵でした。狭い路地の角にあって、2階には住居スペースと、その窓から屋上に出て神保町を見下ろすロケーション。こじんまりとした店内と屋外にある背の高い100円棚。僕も物欲しげな目つきでぶらりと立ち寄るに違いありません。
えっと、次ぎはモーターヘッドのフロントマン、レミー・キルミスターのドキュメンタリー「極悪レミー」を観に行くつもりです。
■「森崎書店の日々」HP
■「極悪レミー」HP
■みなみ会館 HP
2010年04月12日
あたらしいみなみ会館。

RCSの運営から独立したみなみ会館から、DMが届いたので、会員の登録をしてきました(会員ナンバーはRCS会員からの引継ぎです)。これまでと変わらない独自の上映ラインナップが継続されなによりです。
この頃は、京都シネマはともかくシネコンにまで作品をとられてしまい(『ボーイズ・オン・ザ・ラン』なんかは絶対みなみ会館向きなのに、MOVIXに取られ案の定、すぐに公開が終わってしまいました・・・)、寂しく思うこともあったのですが、これからのみなみ会館に期待したいと思います。
まずはGWに去年見逃した『愛のむきだし』の再上映があるので、どうにか時間の都合をつけて見にいきたいと思っています。
■みなみ会館HP
■『愛のむき出し』HP
2010年02月26日
悲しいニュース

毎月送られてくるRCSの会報にRCSとみなみ会館の提携が3月で終了し、メンバーシップの更新も同時に終わってしまうというショッキングなニュースが記されていた(大津の大津会館シネマホールも廃館になるそうだ)。
1990年にスタートしたRCSのメンバーシップに入会してから20年(!)。だいたい月に1〜2回のペースで(結婚してからそのペースもずいぶん落ちてきたのだけど)僕はずっとRCSの映画を観てきた(今年に入ってからも『アンヴィル』と『ASSAULT GIRLS』を観た)。
みなみ会館は今後は映画館の直営で上映を続け、廃館になるわけではないのだが、映画をみるときの指針のひとつとして20年も頼ってきたRCSとの関係が途切れてしまうことの喪失感が大きすぎて言葉にならない。
3月14日の最終上映まであと2週間。13日のオールナイトと最終日14日に上映されるゴダールの『ウィークエンド』、『はなればなれ』、そして“ポップコーン・ナイト・ラスト・レイトショー”以外に特別なプログラムがまったくない。提携終了は唐突な決定だったのだろうか。
これからもずっとRCSがセレクトした映画を僕は観るのだと思っていたのに・・・。
本当にショックで、残念なニュースだ・・・。
■RCS HP
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