2014年03月01日
大森靖子 in 拾得 2月27日
拾得で大森靖子を見た。2月15日に十三のセブンシアターでも見たので、今年2回目の大森靖子だ。
前売りはSOLD OUTになっていたのだけれども、当日も少し出ていた。テーブル席や座敷席はいっぱいで会場奥のカウンター前には座りきれないひとが20~30人は立っていたのではないか。去年の『魔法が使えないなら死にたい』ツアーはVOXホールでゲストも居たのだけど、今回は(ゲスト表記ではあったけれど)直枝政広と久下恵生を従えたほぼワンマンで、拾得がフルハウスになっている。
ビールを飲みながら開演を待つ。19時過ぎてまもなく、浜崎あゆみのモノマネでライブは始まった。なんかのそっと現れて、アカペラで歌いだしたのだ。大森靖子は『絶対少女』のジャケットの衣装を着ている。一見カワイイけれど、よく見るとグロテスクなあれだ。ライブは二部構成で、一部はドラムスの久下恵生をバックにほぼ一時間。フリーキーでパワフルな久下恵生のドラムと大森靖子の相性が意外によくて、ギターの弾き語りでも、バンド編成でもない大森靖子は自由にギターをかき鳴らし、ときにマイクスタンドから離れ地声で歌う。それを久下恵生が後ろの壁も叩きながら、きちんとコントロールしていた。ミュージシャンって素晴らしい。
そして少しの休憩をはさんで第二部は、直枝政広が登場。なんと大森靖子のドラムをバックにカーネーションの歌を1曲熱唱。そして、ふたたび大森靖子がフロントに立ち、直枝政広はエレキギターやベースに、久下恵生のドラムという形での演奏がはじまった。
セブンシアターのときは、これからはさだまさしを目指すと宣言するほどMCが多かった(長かった)のだけど、今回はほとんどMCなし。最初にした「テンプラうどん」の話がたいして盛り上がらなかったからなのかも知れない。しかし、MCよりもやはり演奏だ。3ピースになると『絶対少女』に近いアレンジでの演奏が続き、会場のテンションがあがっていく。ほとんどの曲間に、彼女は俯いてギターを掻き鳴らしているので拍手をする暇すらない。
何曲目になるのか、「KITTY’S BLUES」からあとは好きな曲ばかりで「エンドレスダンス」「Over The Party」「青い部屋」「君と映画」「最終公演」まで一気呵成だった。ステージまではほんの数メートルで、僕と彼女の間を遮るようなものは何もなくて(スタンディングのライブハウスだと、背の低い僕は背伸びしたりして、けっこうストレスが溜まるのだ)、ときに息をするのも忘れ、ときにリズムに乗って体を揺すり、「青い部屋」や「君と映画」は小声で一緒に歌ったりしてライブを楽しんだ。たまに目があったような気がしてドキドキしたりもした・・・。「展覧会の絵」も演ったし、これで「PINK」を演ればきっと泣いてしまっただろう。3月14日のツアーファイナル、 LIQUIDROOMも行きたくなった。
ライブが終わって物販コーナーでピンクトカレフの新しいDVDが並んでいるのを発見。大森靖子のHPでのニュースリリースもなかったので、ビックリした。ビックリしたけのはうれしいからだ。もちろん購入して、サインも貰ったのだ。大森靖子は事務所に属さず、(たぶん)基本ひとりで何でも仕切っているので、どんどん音源が出てうれしい。この日のライブもスタッフがビデオ撮影していたし、なんかの形でリリースされないか知らん。YouTubeにアップされるといーな。
Posted by もり at 00:35│Comments(0)
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