2010年07月29日
夏の源流と尺イワナ
おろろが発生する前に、大きなイワナを釣る魂胆を胸に秘め、Tさんと岐阜の源流へ夏の釣りに行きました。
最初、目的にしていた川が林道の崩落で、先にすすめず、次ぎに移動した川に着いたのは9時をまわっていました。残念なことに林道のいちばん奥には先行の車が一台停まっていました。今から川を移動するのももったいないので、そこからしばらく下流に移動して、釣り上がることにしました。
源流といえど、日射しはやっぱりギラギラと輝いています。ぼんやりと立っていると日射しにやられてしまうので、できるだけ日陰を見つけて歩くようにしました。林道が川から離れているので、河原を歩いて下流に移動します。よさそうなプールではTさんと交互にフライを流しながらしばらく下流へ歩きました。
30分ほど歩いたところから釣りあがり始め、僕はキレイなアマゴを釣りました。20センチ位ですが、パーマークも朱点も鮮やかな麗しいアマゴです。
同じようなサイズのアマゴをもう一匹釣って、濡れたフライとティペットをゆっくりと交換して、先行するTさんを追いかけました。ちょうど川はカーブを描いていて、先行するTさんは視界から消えていました。
川に張り出した薮の向う側に出ると、Tさんのロッドが小さなプールの横で、激しく婉曲していました。自然と駆け足になってTさんの方に近づきました。水面で水飛沫があがると、その魚がでかいのがわかりました。慎重にネットに取り込むと、意外なほどおとなしく横になったのは32センチの尺を超えるイワナでした。
尺イワナを目の前にして僕も興奮したのですが、Tさんが釣ったポイントは、さっき下流へ移動しているときに僕がフライを何度か流したプールです・・・。
そう簡単には釣れない尺イワナを僕も次ぎか、その次ぎのポイントかで釣れるような気がしてきました。
でも、その気持ちはやっぱり空回りしただけでした。
その後はまったくのボウズで、午後から移動した川でも一度、かけそこなった位で、イブニングの釣りをするまでもなく5時前には暑さで体力がなくなり動けなくなってしまう、いつもより2時間以上早い納竿となりました。