2012年12月20日
ジョー・ストラマー没後10年メモリアル上映

2002年12月22日にジョー・ストラマーが急死してから早や10年。その死後10年と生誕60周年を記念して、みなみ会館で『Rock the Movie -THE SOUL OF JOE STRUMMER- 』という映画とライブを絡めたメモリアル上映会が開催されます。極めてみなみ会館らしい好企画です。
『Rock the Movie -THE SOUL OF JOE STRUMMER- 』
■12月26日(水)21:00~
『ストレート・トゥ・ヘル』
上映後ライブ:渡辺俊美さん(TOKYO NO.1 SOUL SET)
■12月27日(木)21:00~ 『レッツ・ロック・アゲイン!』
上映後ライブ:武藤昭平さん(勝手にしやがれ)
■12月28日(金)20:10〜 『ストレート・トゥ・ヘル』
21:50〜『レッツ・ロック・アゲイン!』
ジョー・ストラマーの2001年のUSツアーと2002年の日本ツアーを追ったロック・ドキュメンタリー『レッツ・ロック・アゲイン!』も興味深いのですが、僕としてはなにより 『ストレート・トゥ・ヘル』です。
パンクな映画監督として80年代後半に名を馳せたアレックス・コックスが描くパンクな西部劇。ジョー・ストラマーはもちろんデニス・ホッパー、コートニー・ラブ、エルヴィス・コステロ、ジム・ジャームッシュといったパンクでロックなアーティストがぞろぞろと出演(怪演?)し、音楽はポーグスというもうそれだけで感涙の映画です。
もしかするとそれだけの映画だったのかも知れないのですが、なにしろ25年前にルネサンスホール(!)で観たきりですし、アレックス・コックスもすっかり名前を聞かなくなり(数年前、『サーチャーズ 2.0』は観た。その前は確かテレビの『私立探偵 濱マイク』だ)、この映画に対する幻想は過大に膨らんだまま、いつの間にか再見したいパンクムービーの筆頭になっていました。とにかく一見の価値ありです。
26日はソウルセットの渡辺俊美のライブもあるし(ソウルセットもいいけどZOOT16も恰好いい)、21時からなので忙しない年末でも仕事が終わってから十分間に合うでしょう。
■みなみ会館HP
2012年05月10日
『恋するクソ野郎』

ガケ書房で手にした映画のちらしがあまりにステキだったので、久しぶりにみなみ会館へ。
『恋するクソ野郎』は片思いの女性を映画の主演にキャスティングし、自分の想いを伝えようとする学生映画監督の妄想と純愛の物語だ。劇中劇として撮影の進む映画と、その過程のメイキングドキュメンタリーが交互に進行していく構成は、かなり達者で、ぐいぐい引き込まれる。
監督の恋は、最初ピュアなものとして描かれる。映画好きの彼が、ひとりで観に行った映画館(みなみ会館!)のオールナイト上映で、映画好きの知り合いに偶然出会うなんて、理想の恋だ。昔も、今も基本的にひとりで映画を見ている僕にはわかる。映画館の恋は全映画オタク男子の尽きない憧れであり、妄想なのだから。
で、メイキングのシーンは途中から演出が過剰になっていく。それはドキュメンタリーとして観客を欺いていた仮面を、意識的にはぎとっていく演出だ。ちょっと下品で、作為的なシーンがいくつかはさみこまれる。ピュアな想いを胸に秘めていた監督は文字通り“恋するクソ野郎”でしかなくなる。
そしてクランクアップを迎える映画撮影と共に、監督の恋は失笑(爆笑ではなく・・)で大団円を迎える。
だいたい谷口監督は、好きになった女性をキャスティングしながら、実は長年付き合っていた彼女がいるのだ。ピュアと紙一重の変態を装い、「映画館の恋」に恋しながら、けっこうリア充だったりする。学生でありながら、おもしろい映画を作り、評価されている谷口監督は、別にモテナイ君でも臆病な映画オタクでもなんでもない。昔から連綿と続く映画を契機に女優と結婚する映画監督の下心を戦略的に描く確信犯に違いないのだ。

今回の上映は京都の若手監督を特集した「Mögen Sie Kino? 映画は好きですか?」の中のひとつで、併映は京都造形大の坂井圭絵監督の『ラブホテル』でした。
上映のあと、両監督と『ラブホテル』の主演女優片岡 春奈さんを交えたトークショーもあって充実の企画でした。平日の上映にもかかわらずトークショーが終わるのが終電間際だったのは、ちょっと冷や汗ものだったのですが、京都には造形大と立命館、精華大らなど映画に関わる学部があって、若い才能に映画ファンが触れることができるみなみ会館らいし好企画だったと思います。ひともたくさん入っていたし・・・。
■『恋するクソ野郎』予告編
■京都みなみ会館HP
2012年04月20日
4月28日は『相米慎二ナイト』!
写真は大阪のシネ・ヌーヴォで開催された『没後十年 相米慎二の世界』のちらしなのですが、京都みなみ会館でも4月28日にオールナイトで『相米慎二ナイト』が開催されます。
上映作品は『翔んだカップル』、『セーラー服と機関銃』、『台風クラブ』、『お引越し』の4作品。ちらしにも使われている薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』(中学生のとき観に行きました!今から思うと当時、角川が彼女の売り出しに使ったプロモーション費用ってハンパなかったです・・・)もいいのですが、とにかく、絶対『台風クラブ』です。個人的には、日本映画のオールタイムベストのひとつです。
思春期を迎える中学生男子女子の不安と台風の襲来をリンクさせ、そこにプレ青春期の抑圧された感情や孤独感や幼い欲望をごった煮し、台風到来の夜に全ての感情が融合し爆発するシーンは、映画史上に残るクライマックスです。
途中挿入されるバービーボーイズの歌もいいし、素行不良の大人を演じる三浦友和も最高です。全ての映画ファンと、全ての思春期の妄想から逃れらないでいる大人は観るべきです。
僕も久しぶりに大きなスクリーンで『台風クラブ』を見たいのですが、4月28日は夜から釣行に出発する予定です。今年の釣りの解禁は、やっぱりゆずれません・・・。
『オールナイト上映 相米慎二ナイト』
日時:4/28(土) 開場23:00 (7:05終了予定)
・23:15 「翔んだカップル」
・1:15 「セーラー服と機関銃」
・3:30 「台風クラブ」
・5:00「お引越し」
■京都みなみ会館HP
■シネ・ヌーヴォHP
2012年04月11日
京都みなみ会館の会員更新!
今年も京都みなみ会館の会員を更新しました。もう20年来(!)のRCS継続会員なので、7000円でリザーブチケット5枚と招待券5枚がセットになっていて、絶対お得!RCSが撤退して京都シネマや一部シネコンにまで、みなみ会館向きの映画がとられて、年々マイナー感が強くなっていて心配ですが(なんかゾンビ映画の比率が高くっているような・・・今週も『ゾンビアス』が上映されてます!)、今年も僕はみなみ会館の味方です。
■京都みなみ会館HP
■ゾンビアスHP
タグ :みなみ会館
2011年07月01日
京都みなみ会館7–8月号
みなみ会館から新しいリーフレットが届きました。
毎年恒例の市川雷蔵映画祭が今年もあって、上映スケージュールを埋めています。でも、雷蔵には興味がないので、毎年この時期はみなみ会館へ行く機会が減ってしまいます(犬の映画やスプラッター系も苦手だしな・・・)。
ただ、上映予定にはいっている『ムカデ人間』だけが、僕のココロを捕らえてはなしません。予告編を観ても、真剣なのか、バカバカしいのか判断ができません。そして、かなり怖いです(夢に見そうです)。
■京都みなみ会館HP
2011年05月20日
京都みなみ会館5–6月号

今年度も会員の更新をしたので、みなみ会館から5月〜6月の上映スケジュールがはいったリーフレットが届きました。
今月、まずチェックしたいのは『ドクター・フィルグッド』です。ドクター・フィールグッドのCDは一枚も持っていないのですが、ピストルズ、クラッシュの映画を撮ったジュリアン・テンプルの作品です。みなみ会館で上映されるロック映画にハズレはありません。27日までの上映なので、急がないと・・・。
あとはペルーの映画『悲しみのミルク』はぜひ見たいと思っています。
ところで、みなみ会館のホームページを開いたら、アルバイトスタッフを募集していました。週3日以上ならなんとかなるかも知れないのですが、フリーター優先なので、厳しいかも・・・。5月22日迄に書類を郵送しないといけません。まだぎりぎり持参すれば間に合います!
■京都みなみ会館HP