細野晴臣 at 磔磔 40th Anniversary
この春、40周年を迎えた磔磔で細野さんを観た。
最近のアルバムを踏襲した古いブルースやカントリー、ロックンロールのカバー(だと思う)がほとんどで、知らない曲ばっかりだった。僕のすぐそばに萩原健太みたいなひとが居たのだが、彼なら全ての曲を詳細な解説付きでつまびらかにするのだろう。
細野さんの曲だと認識できたのは「Pom Pom蒸気」くらいだ。あとは、時節柄、MCでポール・マッカトニーやボブ・ディランの来日の話をはさみつつ、ビートルズの曲(ディア・プルーデンス)やディランの曲(わからない・・・)も演った。
18時の開演時間ぴったりにステージにあがった細野さんは、最初の3曲ほど椅子に座って歌ったのだが、あとはずっと立って歌った(座ってるときはエレキギター、立ってからはアコースティックギターだった)。終始笑顔で余裕のある表情をした細野さんだったのだが、アンコール2回(2回目はもうレパートリーがないからと言って、ギターのひとが歌った)を含めて1時間半のコンパクトな演奏だった。
時間的には物足りないのだが、磔磔で細野さんを観たという事実だけで贅沢な気分になれた夜だった。唯一、心残りは細野さんがベースを演奏しなかったことだ。アンコール2回目にステージにあがったとき、ウッドベースを一瞬手にして会場を沸かせたのだが、演奏はしなかった。
明日も細野さんは磔磔で演るのだが、明日の僕はディランに行くのだ。
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