洋楽の衰退とロックの未来
洋楽CDの売り上げが激減しているという記事を数日前の新聞で読んだ。うろ覚えなのだが、この10年か15年の間にピーク時の1/4か1/5以下に減少しているそうだ。もちろん音楽配信によって減っている分もあるのだろうが、事体はもっと深刻らしい。だいたい僕だってCDは買うけど新譜で買うことはめったになくなっている。
その新聞記事では洋楽ヒットの減少の要因のひとつとしてヒップホップの台頭について書いていた。ブラックミュージックの本流が日本人が苦手なリズム重視のヒップホップになり、アメリカのヒットチャートが日本のCD売り上げとリンクしなくなったというのだ。それも一理あるかも知れないけれど、僕はむしろオアシスとレディオヘッドにあるのだと思う。
オアシスは3枚目以降、次回作こそは、という希望的観測のみで2000年代に新譜と話題を洋楽シーンに提供してきた。でもファーストとセカンド以上のものは出せないまま解散し、何故かリアムのビーディーアイはオアシス以上に注目され、好意的な目で見られている。ラジオでもオンエアされまくっている。それともオアシスの解散前のアルバムは僕が知らないだけで良かったのだろうか・・・?
そしてもう10年以上もロックの未来を独り占めしているレディオヘッドだ。70年代、ブルース・スプリングスティーンにロックの未来の称号が与えられた。その後、ジョン・ライドンにより一旦ロックは死んだことになったのだが、ダンスとの融合によりストーン・ローゼスが再びロックの未来を照射した後、ロックの可能性をベックが拡げ、90年代後期からずっとロックの未来はレディオヘッドと共にある。確かにレディオヘッドはロックの未来に相応しいアルバムをリリースし続けてきた。その上、音楽配信の形さへ新しい形態を模索している。しかし、そろそろ僕たちはレディオヘッドに変わる次ぎの“ロックの未来”を見つけないといけないのだ。デビューして20年になろうしているベテランでなく、まっさらの新人にこそ“ロックの未来”は委ねられるべきなのだ。
とはいいながらもうすぐリリースされるレディオヘッドの新しいアルバム「ザ・キング・オブ・リムズ 」には大いに期待しているのです。今年最も期待される一枚であることに微塵の疑いもありません。
また余談なのですが、僕はトム・ヨークと同級生です。フリッパーズのふたりも。あとカイリー・ミノーグと福山雅治、シューマッハーと野茂も同級生でした。そして今日は僕の誕生日だったのです・・・。
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