ニューエスト・モデル LIVE 9202

もり

2007年01月17日 01:36



 ロックの未来がここにあると云われたのはブルース・スプリングスティーンだが、僕にとってロックの未来とはなによりニューエスト・モデルでした。

 「ソウル・サバイバー」「クロスブリード・パーク」「ユニバーサル・インベーダー」のオリジナルアルバム3枚とシングル等を集めた「カウンター・センサーシップ」は何度聴いたかわからないし、大阪・京都のライブにはほぼ皆勤で通いました。年末に大阪でやっているソウルフラワー祭は当時、3デイズで、3日間とも観にいってました。
 ロックだけでなく、ファンクやカリプソ、ラップ、ニューオリンズ、沖縄とあらゆる音楽表現を貪婪に飲み下し、咀嚼し、強引にねじ伏せ、常に最新型であることに拘った音の刺激に、僕は興奮と歓喜を十全に捧げていました。僕にとってもっとも特別なバンドでした。
 そんな彼らの全盛期のライブDVDが1月26日に発売になります。

 スペースシャワーTVで収録された1992年2月17日、東京新宿日清パワーステーションのライブです。曲目は、
1.報道機関が優しく君を包む<PART.1>
2.車といふ名の密室
3.もっともそうな2人の沸点
4.こたつ内紛争
5.杓子定木
6.みんな信者
7.ひかりの怪物
8.十年選手の頂上作戦
9.ソウル・フラワー・クリーク
10.知識を得て、心を開き、自転車に乗れ!
<アンコール>
11.エンプティ・ノーション
12.秋の夜長

 「ユニバーサル・インベーダー」の発表が1992年2月21日なので、その直前のライブです。
 
 次ぎはぜひニューエスト末期のライブの音源化を強く希みます。ソウルフラワーユニオンとして発表された「ワタツミ・ヤマツミ」に収録されている“たこあげてまんねん”“戒厳令下”はライブで間奏や曲のつなぎのアレンジがすごく恰好よくて印象に残っています。DVDでなくてもいいです。CDで十分です。
 アルバート・アイラーの“ゴースト”が演奏前のSPにつかわれていたのは確かこの頃だったと思います。メスカリン・ドライヴと合体してそっちの方へさらに先鋭化していくのだと思っていたら、民謡に手を出してしまい、震災のあとそれがさらに加速してしまいました・・・。

 ニューエスト以降、音楽に対して前のめりで聴くことはめっきりなくなってしまいました。青臭くて恥ずかしいのですが、僕の青春も終わったのです、きっと。

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