玉をとって走る
日曜日、近くの公園で息子の自転車に付いている玉を取って走る練習をした。
最初は全然ダメで、すぐに足を付いてしまったり、転倒したりして途方もないチャレンジのように思えたのだが、走り出してしばらく支えてから離していた手を、走り出すと同時にすぐに押し出すように離してやると、突然自分でバランスをとって走れるようになった。
お昼前からはじめた練習は、途中、公園の近くの天下一品ラーメンを食べたあとも続けられた。
保育園の同級生が偶然、やってきて(彼はもう玉なしの自転車を乗りこなしていた)からは、彼を追いかけるようにして走ることで、顔をあげ、前を向いて走ることができるようになり、一気の走る距離が伸びた。公園の中をぐるぐるとまわれるくらいには走れるようになったのだ。
息子の奮闘を見ていると、はじめて自転車の玉をとって走ったときに感じたふわふわとした不思議な感覚とうれしい気持ちを微かに思い出した。息子はこの日のことを大人になっても覚えているのだろうか。そう願う僕のセンチメンタルな気持ちは叶うのだろうか。
夕方の帰り道、平坦な公園では気持ちよく走れるようになったのに、帰り道は坂道があったり、車が通ったりしてまったく勝手が違い、走り出すこともままならず、さっきまで出来ていたことがまったく出来なくなってしまい息子は何度も泣いてしまいました。
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