柚子

もり

2006年11月29日 00:20



 香川のじいちゃんの家はみかんを作っている。秋になると蜜柑、年が明けると伊予柑を送ってくれる。今度もダンボール箱いっぱいに蜜柑を持ってきてくれた。
 そのなかに三個、柚子がはいっていた。

 息子が皮ごと齧ると、あたりに鮮烈な柚子の香りが広がった。
 しなやかで、ココロを打つ、強い柚子の香りだったのだ。

 表面はぼこぼこで見た目は悪いのだけれども、侮りがたい秋の実りなのだ。

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