「ヨコハマメリー」を観た

もり

2006年12月24日 17:43



 もう一ヶ月くらい前のことだが、「ヨコハマメリー」を観た。

 ハマのメリーと呼ばれた老娼婦を巡るドキュメンタリー。メリーさんは1995年に姿を消してしまったので、監督は彼女の周辺にいた人たちに話をききにいく。
 顔を真っ白に塗ったメリーさんの姿やその過去が次第に明らかになっていくのだが、途中からそんなことはどうでもよくなる。メリーさんを語りながら、際立つのは周囲にいた人たち自身の人生だ。中でもにがんのおかされたシャンソン歌手 永登元次郎は主人公といってもいいくらい。

 映画の最後に奇跡のようなシーンが待っていた。
 どちらかというと重苦しいトーンの映画の最期の最期のときに、この映画にかかわるすべての人の誠実な思いに天使が応えてくれ、やさしく微笑みかけてくれるようなうれしいシーンが待っていた 。 
 映画の力がすっと心に沁み入って温かな気持ちになりました。

 永登元次郎さんも含めこの映画に関わった数名のひとが映画の完成を待たずに亡くなったそうです。そういう意味でもこの映画が間に合った奇跡に素直に感謝せずにいられません。

ヨコハマメリーHP


 

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