「江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー」
年末に一乗寺の恵文社で買った「江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー/江口寿史」。
僕が好きなマンガ家はどんどん寡筆になっていくのですが、その最初が江口寿史でした。それでも、こうやって10年分の仕事がにまとめられて新作としてリリースされるのはうれしい限りです。
食べ歩きレポートみたいなコミックエッセイはともかく、わずか16ページの「ドギワ荘の青春」シリーズが最高です。藤子不二雄Aの名作「まんが道」をその愛故に、冒涜しています。漫画の良心ともいえるテラさんのダークサイドをあぶり出す怪作です。
「ラッキーストライク」や「平成大江戸巷談イレギュラー」みたいな連載マンガもなんか懐かしいです。当時、週刊誌連載が続くのか?という期待と不安が、マンガの内容よりも先行していたことを思い出しました。両方ともストーリーが転がりはじめる前の人物紹介だけで終わっているのがやっぱり残念です。
江口寿史のお蔵出しは2度目なのですが、80年代半ばにスピリッツで連載していた「パパリンコ物語」は、いまだに封印されたままです。上記の2作はともかく「パパリンコ物語」は復活しないかな?年に1話ずつでもいいから書いてくれないかな?っていうか、続きは無理でも再読したいです。読ませろ〜。
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