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2011年01月21日

『遥かなる山釣り/山本素石』

『遥かなる山釣り/山本素石』

昨日アップした『ライズ戦記』のなかでも言及があったのが山本素石の『遥かなる山釣り』だ。

『ライズ戦記が1980年代から2000年位の釣りのシーンを描いているのに対して『遥かなる山釣り』で描かれているのは終戦後から1970年頃の釣りの風景だ。山本素石は京都を中心に北陸や岐阜、まだ現在のように高速網がなかった時代に東北青森や九州にまで足を伸ばし、韓国の溪魚にも思いを馳せるのだ。

九頭竜水系や長良川、荘川など、なじみの川が出てくるのが嬉しいのだけど、川の様子は今と全然違う。なにしろ手取川の蛇谷は“イワナが七分に水が三分”という評判があったほどだ。水よりイワナの方が濃い川なんで、養魚場の密度か、それ以上だ。まさに釣り師にとっての桃源郷だ。シャングリ・ラだ。補陀落だ。ドラエもんが居たらタイムマシーンとどこでもドアを狩りてまず僕はそこくへ行くよ。もちろん釣り竿をかついで。

魚釣りだけでなく、京都大学の今西錦司博士の依頼で長良川のシラメについての考察を深めたり、山村に残っていた夜ばいの風習について聞き書きしているのも豊かな日本の原風景を語る上でのアクセントとなっている。それは今から数十年前のことだ。まったくイメージができないほど昔のことではに。父親や祖父母の時代のことだ。

川を取り巻く環境はかわってしまったのだけれども、釣りを通じて味わう感情は今もそう変わらない。開高健も記したように「一生幸せになりたければ釣りをおぼえなさい」と、いうことだ。山本素石と彼の気のおけない仲間との釣行記を読むと僕は強くそれを感じるのだ。

 


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Posted by もり at 23:57│Comments(0)ホン
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