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2009年12月18日

夢の釣り

夢の釣り

ごくまれに釣りに行く夢を見ることがある。でもたいてい釣りをする前に夢から覚めてしまうのだ。

今朝もそういう夢をみた。はじめての川に着き、準備をして川岸に立つと、上流の方ではっきりとイワナがライズするのが見えた。夢の中だから、イワナが水生昆虫を補食するところが都合良くズームアップして見えた。なにしろイワナの斑紋やネイティブを表わすヒレピンの尾びれまではっきりと認識できたのだから・・・。

それで、釣りをはじめたら問題ないのだけど、そのポイントを同行者にゆずって僕は下流で移動するのだ。下流の流れは急に貧相になり、しかも滝のようになって、滝下を降りるのにちょっと骨が折れそうな感じだ。やれやれ、と僕は呟きながら滝の左側を降りていくのだけど、その途中で降りれなくなってしまう。身動きすらできない。無理して下降しようとした拍子にロッドティップを木の枝に引っ掛けてしまう。無理に抜こうとしてロッドは変な過重が掛かって、折ってしまう始末だ。それで竿先の折れた箇所を手にして途方に暮れていると、夢から覚めるのだ。

夢の中くらいは存分に釣りしたいのだけど、結局、一度もキャスティングすることすらなくて、目覚めは最悪だ。仕事にも行きたくなくなるのも当然だ。

“イワナのもっとも堅固な隠れ家は、「昔」の中である”との湯川豊は『イワナの夏』で書いているけれそ、夢の中でも、イワナはやっぱり記憶の奥の方に隠れているような気がする。

『イワナの夏』の続編ともいえる『夜明けの森、夕暮れの谷』をようやく手に入れて、すぐに読んでしまった。湯川豊の端正ですこやかな文章が、禁漁期で釣りに飢えた僕のココロに、静かに、深く沁み入る。深く沁み入ったのだけど、僕を夢の中で夢のような釣りに導くには滋養が足りなかったみたいだ。

『夜明けの森、夕暮れの谷』はフライロッダーズでの連載をまとめたものだと思っていたのだけど、巻末の初出一覧を見ると、そうでもなくてこの本に未収録のテキストの方がずっと多いことがわかる。それもまとめて本にしてくれないかな。そうしたら、きっと夢の中でも釣りができるに違いないのに。あの斑紋まではっきりと見えたイワナを僕のフライで誘いだし、そのぐりぐり動くイワナの手応えを感じることができるのに・・・。

 


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Posted by もり at 02:27│Comments(0)ホン
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