京つう

音楽/映画/写真  |左京区

新規登録ログインヘルプ


にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村 地域生活ブログ 京都情報へ














ジオターゲティング


QRコード
QRCODE
インフォメーション
【京つうからのお知らせ】
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人
プロフィール
オーナーへメッセージ

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局 at

2009年02月23日

天狗になりたい



家に引きこもって黒田硫黄の『大日本天狗党絵詞』を読む。

息子はちょっと前に玉なしの自転車に乗ることができるようになったのだが、主人公のシノブが空を飛べるようになったとき師匠に「雲踏みができるようになったかシノブ。自転車のようにある日突然できるようになる」と云われる。シノブはその瞬間にひとでなくなり、天狗になったのだ。

ひとの世にまぎれた天狗たちの気高い思想は、黒田硫黄のマンガに対する気負いも含んだ意気込みとすっかり重なりあうようだ。天才だけが持つ孤独とマンガに選ばれた者の持つ恍惚が、黒く塗り潰されたページから登場人物や町や空の匂いを伴って溢れ出してくる。

一巻に登場する天狗たちはクールで恰好いい。僕も修行を積んで天狗になりたくなるほどなのだが、話が進み、天狗たちが伝説の天狗“z氏”を担ぎだし、日本を治めんと集結し徒党を組み出すに至って、気高さを失った天狗がどんどん堕落していくのが、物悲しい。

最近、表紙のデザインがかわって復刊されているので、それもやっぱり手に入れたい。

  


Posted by もり at 00:02Comments(0)ホン