「ゆれる」とナカムラのソロライブ
京都シネマで昨年上映された映画の中から、アンケートで選ばれたベスト10が発表されていました。
1位
かもめ食堂
2位
ゆれる
3位
ブロークバック・マウンテン
次点
フラガール
「ゆれる」はかなり観たいと思っていたのに、アンコール上映も気がつけば終わっていたので、DVDを借りてきました。
いつだって弟は気楽なもんです。家業を継がなければならない兄の苦労なんて理解できるはずがないんです。重苦しくなるばかりの葛藤から逃れるために家業を継ぐこともなく京都でのほほんと暮らしている僕がいうのだから間違いがありません。
なので「ゆれる」では情けない兄香川照之に感情移入しながら見たのですが、弟オダギリジョーが恰好よすぎるので、僕なら逆に全て赦してしまいそうです。もうかないっこないのですから・・・。
しかし、なんでも手にいれてきた弟オダギリジョーは恰好いいだけに単純だったりします(乗り気でない弁護士の叔父をお金で買収するしね)。で、その単純な弟オダギリジョーのことを兄香川照之は全てわかった上で、挑発します。
もうきっと兄弟という関係や因習といったものから逃れたかったのに違いありません。幼なじみの女性の死は兄香川照之にとってすべてをご破算にするきっかけでしかありませんでした。あるいは弟オダギリジョーと幼なじみの関係に気づいた時点から始まっていたのかも知れません。
なので、きっと最期のシーンでも兄香川照之は弟オダギリジョーに向かって笑みを浮かべたものの、立ち止まることはなかったはずです。弟オダギリジョーの都合のいい感傷など、知ったことではないのです。
ラストシーンは見たひとそれぞれのイメージが膨らむような深い余韻が残り、カリフラワーズの歌う主題歌が流れます。
3月31日(土)にカリフラワーズのボーカル、ナカムラさんのソロライブが拾得であります。もう明日です!
まだ電話で予約できるようです!
■
カリフラワーズHP
■
拾得HP
関連記事